マスメディアの功罪とはなんだろうか。高度成長期においては国民の消費意欲を大いに刺激し、GNP上昇に貢献した。しかし、もはや時代は変わった。活字メディアの苦戦が伝えられて久しい。テレビもほとんどの局が赤字。広告の二強、電・博もしかり。・・・と大きく構えるつもりはないけれど、新しい動きを模索しなければならないのは間違いないだろう。

マスメディアの功罪を挙げるなら、その一つは、全国津々浦々に一律の価値観を流布したことだろう。功は冒頭に記したとおり、消費刺激によって経済を成長させたことが挙げられよう。罪は狭い国土、単一民族に近い日本国民を金太郎飴的な存在にしてしまったことである。
時代は変わり、消費志向は細分化し、金太郎飴は様々な価値観を持ち、各々独自の消費性向を持つようになった。しかし、マスメディアだけが相も変わらず一律な価値観を振りまいている。東京発の価値観を全国津々浦々に発信し続けている。その影響を受けていないのは、京都・沖縄ぐらいではないかとあるマーケターは語る。筆者はそれに、独自のテレビ番組も多い大阪ぐらいは加えていいのではないかと思うが、いずれにしても少数派であることには同意する所である。

その京都で気になる広告を目にしたのは、今年の初め。
「ますますつながりますえ」。
市バスの車内にて。交通広告に目が引き寄せられた。図のように、携帯のアンテナを模したKYOTOのデザインがユニークだ。もう一方では、地元のパン屋さんを取り上げて紹介していた。このキャンペーンは現在もポケットティッシュの街頭配布などで、息の長い展開を続けているという。

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