コナン君と金田一少年の疫病神対決から始まった、大真面目に漫画の主人公を現実世界の尺度で分析するこの企画。今回のテーマは”キャラクターが持っている能力”について考えてみた。

一点に集中して銃の狙いを定めたり、離れた場所への瞬間移動、人には見えないものが視える、実験により他の動植物や古代人類の能力を受け継いだ・・・などなど、多くの漫画で欠かせない設定として付加されている特別な能力。

普通の人間が訓練を経て身につけたものはもとより、何かのきっかけで目覚めるというモノも多い。
そういった能力を操るキャラクターが登場する漫画の中で、かなりの確率で能力開花フラグとして用いられるのが”高熱”ではないだろうか。
小さいときに原因不明の高熱を出し、治って暫くしたら能力が使えるようになった。得体の知れない存在と遭遇した後、原因不明の高熱を出し、治ったとたん人とは違うものが見えるようになった。知らないうちに能力が身についていたけど、そういえば小さい頃原因不明の高熱に・・・等などだ。

幼い頃、そんな設定を見て「もしかしたら自分も!!」と思った人もいるのではないだろうか。
かくいう記者も、小学校ころまでそんな漫画の設定に憧れ、ちょっと熱を出しただけでも「明日から能力者になれるのではないか?」と、体温計を見ながらも心躍らせた記憶がある。挙句、もっと高熱にならなければ能力は開花しないのではないかと、寒空の下ベランダにパジャマ一枚でたたずんでいたことも・・・。

しかし、あらためて思い返すと大体そういった能力を開花する高熱は体温計が壊れるほどの高熱で、熱を測ると「パン!」という音とともに体温計がはじけたり、「ピー」という音と共に電子体温計が計測不能になったりというすさまじいものだ。調べてみると、通常の水銀体温計で測ることができるのは42度まで。電子体温計も同様だ。ということは、能力開花に必要な発熱はそれ以上ということになる。しかも、一瞬ではなく数時間から酷いものだと数日間とんでもない高熱に悩まされている。

果たして人間の体はそこまで体温が上昇しても大丈夫なのだろうか?

応えは否である。

記者が調べたところでは、人間の体温は体温が40度以上の状態が続くといわゆる日射病や熱射病の状態になり、42度を超えると体を構成しているたんぱく質が固まるなど変性し、44〜45度で死亡するというのだ。つまり、体温計が壊れた42度を超えた時点で既に生命の危機にさらされており、危険域である44〜45度の体温に達さなくても、長時間42度を超えた状態が続くと死んでしまう可能性もある。ということは、高熱によって能力を手にするには死をも覚悟しなければならないということか。

ここまで検証してきたが、漫画の主人公が時折手にしている特別な能力について我が【テック漫研】の研究調査では、「高熱により体内組織が変性し、変貌を遂げることによって入手しえるかもしれない能力」という結論に至った。

記者が能力を開花できたかどうかは皆さんの推測に任せるとして(まぁ、そんなことで開花できるのであれば、今頃巷はたくさんの能力者で溢れかえっているのである)、もしアナタが漫画のキャラクターさながらの特別な能力を手に入れたいと願うのであれば、この調査結果を念頭においていただき空想の域にとどめておくことをお勧めする。
(編集部:北島 要子)

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【参考】
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