Perfume
 今年3月に発売したニューシングル「ワンルーム・ディスコ」が、オリコン週間ランキング初登場1位を記録したPerfume。5月9日と10日には、昨年11月に行った日本武道館「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」以来、半年ぶりとなるワンマンライブ2DAYS「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」を国立代々木第一体育館にて開催した。

 メインステージからはアリーナ左右と中央に向かって3本のスロープが伸び、その先には円形のサブステージが配置。中央サブステージ上でミラーボールのように回転しながら光を放っていた巨大な透明の球体が上昇していくと、メインステージ上のヴィジョンには「What is DISCO?」の文字が映し出され、「ワンルームディスコ」のイントロが場内に鳴り響くとともに、「サタデー・ナイト・フィーバー」さながら人差し指を高々と突き上げたメンバーが登場した。

 続いて、序盤から圧巻のダンスパフォーマンスで観客を沸かせる「ポリリズム」、夜中密かにマネキンが動き出したかのような「シークレットシークレット」と、3者3様の鮮やかなブルーの衣装を身にまとったメンバーが踊るたび、スパンコールが照明を反射してキラキラと輝きを放つ。「edge」では無機質なヴォーカルに合わせたクールなダンスを展開し、メンバー3人の持つサーチライトがステージ上の巨大ヴィジョンに再び「What is DISCO?」の文字を映し出すパフォーマンスも見せた。

 「かしゆかです」「あ〜ちゃんです」「のっちです」「3人合わせてPerfumeです!」と観客も加わって恒例の自己紹介後、あ〜ちゃんは「武道館は結構サプライズ的なものが多かったと思うんですけど、今回の武道館よりも全然大きい代々木第一体育館は、皆さんと一緒にライブを作っていきたいと思います。なので今日のライブが成功か不成功かは、みんなにかかっとる!是非一人残らず踊って楽しんで帰ってもらいたいと思います。」と挨拶。

 約12,500人の観客で埋め尽くされた会場をコール&レスポンスで盛り上げると、近未来的なメジャー初期の代表曲「コンピューターシティ」から「plastic smile」へと柔らかな恋愛感情をキュートなダンスとともに表現し、続く「マカロニ」ではマイクスタンドを前に温かな関係性をしっとりと歌い上げる。

 ここで下手と上手のサブステージへと移動すると、双眼鏡を片手に観客ウォッチングを開始。グッズ紹介のコーナーでは、あ〜ちゃんがラメピルケースとラメミラーのラインストーンが一つ一つ手作りで貼り付けられていることを明かし、感嘆の声を上げる観客に対して「ただねぇ、ちょっと値が張るんよ〜」と一言。のっちが「でも、重厚感たっぷりなのよ〜」と続くと、かしゆかが「愛が詰まっとるってことよ」と絶妙なセールストークを展開し、客席からも賛辞の拍手が起こる。「じゃけん、買って!」というあ〜ちゃんの本音に会場が爆笑すると、「こういうの、回りくどく言う方が気持ち悪いのよ」とPerfumeらしいぶっちゃけトークで、最後のっちの「だって、みんなに買って使ってもらいたくて作ったんだもんね」という言葉には、誰もが納得の表情を見せていた。

 あ〜ちゃんが「次の曲は“キュート感”をすごく出していきたいと思うの。キュート感を出すためには“曲フリ”って大事じゃん?じゃけん、みんなちょっと“フゥ〜”って言ってもらっていい?」と異例の曲フリを要求すると、メンバー自らも“失恋した子”のっち、“手作りの衣装が着られて幸せな子”かしゆか、“あっけらかんとした子”あ〜ちゃんのキャラ設定をして「love the world」へと突入。続いて、美しいピアノの旋律が一途な想いを伝える名曲「SEVENTH HEAVEN」、メンバーがCA(キャビンアテンダント)に扮する「エスキモー pino」のCM曲として話題の「NIGHT FLIGHT」をパフォーマンスした。

 ステージ上のヴィジョンには黒い衣装と白い衣装のPerfumeがそれぞれ登場し、黒Perfumeの「What is DISCO?」の指令の元に白Perfumeが奔走。場内ではディスコを象徴する“ミラーボール”“レーザー”“お立ち台”が光を放った後、黒Perfumeから解き放たれてDJプレイを披露する白Perfumeの映像に合わせて、ステージでは「Baby cruising Love」「GAME」「Twinkle Snow Powdery Snow」「コンピュータードライビング」「おいしいレシピ」「リニアモーターガール」「セラミックガール」「スウィートドーナッツ」をリミックスした「代々木ディスコMIX」が披露され、会場は巨大なディスコと化していった。