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えっ?タイガーはスランプ?

2009年05月14日16時00分 / 提供:生ゴルUSA

生ゴルUSARSSファイル
えっ?タイガーはスランプ?
Photo / Nozomu Nakajima 中島望

舩越園子の生ゴルUSA

「第5のメジャー」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権で最終日を最終組で回りながら優勝はおろか8位に甘んじたタイガー・ウッズ。この成績を受けて、米国内では早くも「タイガー・スランプ説」が出回っている。

昨年、全米オープンの死闘を制した直後、左膝の手術を受け、約8か月間もツアーから離れていたタイガー。今年2月のWGC−CA選手権で復帰を果たし、復帰わずか3戦目のアーノルド・パーマー招待で大逆転優勝を達成したところまでは良かった。しかし、期待されたマスターズでは最終日に優勝戦線へ浮上しながらグリーンジャケットを逃した。その後、クエールホロー選手権でもザ・プレーヤーズ選手権でも勝てずじまい。復帰後の6試合で優勝1回は、並みの選手の勝率なら立派なのだが、王者となると、この勝率では許されないということなのだろう。

AP通信は「タイガーにとって、この成績は、スランプ突入への境界線」と報じ、米ゴルフ雑誌などは「タイガーに一体、何が起こっている!?」という見出しで記事を掲載。おまけに、米ゴルフダイジェスト誌が以前実施した読者アンケートの調査結果まで持ち出し、02年の全米オープンで優勝してメジャー8勝目を挙げたときは「タイガーはジャック・ニクラスのメジャー18勝記録を抜くと思うか?」という質問に対し、「YES」と答えた人が73%もいたのに、その2年後、メジャー勝利がゼロになったときは同じ質問に対して71%が「NO」と答えたなんて記述まで添えている。つまり、現在のタイガーは調査結果の後者のごとく、「今のままでは7割の人々がアナタに期待できないと言っているよ、タイガー!」と言いたげなのだ。

もっとも、タイガーはスランプなのではないかと騒いでいるのは、もっぱら米メディアであって、米ツアー選手たちは「いくらタイガーだからって、毎週毎週、勝てるわけじゃないよ」と、呆れ顔になったり、タイガーを擁護したり。そして、当の本人タイガーは「I’ll fix it.(なんとかするよ)」。

「なんとかする」とは、もちろんドライバーショットのことだ。最近は、とにかくドライバーが曲がりに曲がっており、それが最大の敗因であることは明らか。ドライバーの乱れは、もしかしたら2月の復帰時から握り始めた380ccの小ぶりのヘッドのせいかもしれない。コントロール性、操作性を重視してダウンサイズヘッドにしたのだが、実際は病み上がりのタイガー自身が操作し切れず曲がってしまっている状態だ。460ccとまではいかなくても、少々大型のヘッドに変えれば、そのぶん、曲がりが軽減される可能性はある。

しかし、用具に頼ってタイガーがすぐさま大型ヘッドに戻すかどうかは疑問だ。まずは自らのスイングの問題点を見出し、それをフィックスしたい――王者なら、そう考えるはず。しかし、背に腹は代えられないわけで、用具に頼ってスコアアップと勝利が戻ってくるのなら、王者でも用具に頼る道を選択するかもしれない。次なる出場試合は相性のいいメモリアルトーナメント。続いて、全米オープン。そのころまでに、タイガーのドライバーは変わるのか?スランプ説を払拭できるのか?タイガーの動向に注目したい。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)

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