今回の【ドラマの女王】は、天海祐希主演の木曜ドラマ『BOSS(ボス)』(フジテレビ系列)。缶コーヒーみたいな題名の刑事モノ・ドラマだが、「理想の上司ナンバー1」に選ばれた天海の傍らに不動のイケメン竹野内豊、玉山鉄二、今をときめく戸田恵梨香 や溝端淳平、ほかにヤッターマンのトンズラー役で、演技力がついた?ケンコバ、おさえの温水洋一など実にムダムダしく“人気モノ”をキャスティングしている。果たして勝算はあるか。



『BOSS』(ボス)は、警視庁が多様化する犯罪や警察の検挙率低下への対策という世間に対するアリバイ作りのために新設した「特別犯罪対策室」のボスの事。

室長に就任したアメリカ研修帰りの“訳あり”女性キャリアの大澤絵里子(天海祐希)と、大澤の下に就く各部署“お荷物”的な「精鋭」達の活躍を描く刑事ドラマだ。『離婚弁護士シリーズ』のスタッフ・出演者が多く関わっている為、二匹目のドジョウを狙う「ダブり感」が強い。天海の演じる役の性格はほとんど同じで「さっさと逮捕して、遊びに行くわよ」ていうアラフォー的な、バブルの香りのするお言葉(キャッチコピー)を吐くらしい。

先週のCASE4(4回目)の内容は・・・。
小学生に防犯を訴える寸劇をすることになった特別犯罪対策室のメンバー。だが、科学捜査研究所から移動してきたプライドの高い小娘刑事・木元真実 (戸田恵梨香)は、やる気が無い。絵里子から叱責を受け、劇の最中に舞台から逃げ出した真実は、その日から出勤拒否のメールを送り、「対策室」に姿を見せなくなった。

その頃、2人の男が銃で殺害される連続殺人事件が発生、やがて被害者がリンチ殺人を犯した少年グループの仲間だったことが判明し、絵里子は現場に残された4の数字からあと2人殺害されると推理する。しだいに犯人の姿が浮き彫りにされる中、出勤拒否と思われた真実は連続殺人犯により誘拐され、命の危険にさらされている事がわかった。

犯行予告の真実の監禁場所をネットで調べ、「私が行く!」と車を走らせる絵里子。絶対間に合わないよー、地元の警察に頼めばいいのに。
やっと「対策室」の面々が到着した廃墟の病院。しかし天海やケンコバがいけどもいけども、戸田恵梨香の姿は見えず。その一方で病院のどこかで“水攻め”に合う戸田恵梨香の姿が・・・。はやく助けてあげてー!。

やっと見つけた“監禁場所”には真実に見立てた「かかし」のような人形がお出迎え。兄弟が殺されて、リンチ殺人を犯した少年グループの仲間を次々と殺害する連続殺人犯。田島慎吾(山田孝之)は、なにもしてくれなかった警察にも恨みを抱く。その事件には無関係の真実をどこへ連れて行ってしまったのか・・・・・。と、ここでCASE5につづく。

犯人らしき田島を演じる山田孝之の「見た目」がすごい。モルモーの時も思ったんだけど、長髪気持ち悪いよね。かつての美男・孝之はどこへ行ってしまったのやら。「あの騒動」が彼を変えてしまったのか?

これまでのところ気になるのが、竹野内や玉山の出番の少なさだ。『BOSS』は、登場人物が多すぎて、この手のドラマに不可欠な「恋愛模様」を織り込む隙間がないように見える。同タイプの米ドラマの雰囲気を出すために、オシャレな「対策室」のセットや豪華なタイトルに力を入れているが、ガサガサとスマートでないキャストによってそれもあまり生きてない。残念。
犯罪やそれを捜査する人々の内面をよく見せるには、もう少々の余裕がほしいところだ。前クール 『キイナ〜不可能犯罪捜査官〜』には、充分すぎるくらいその余裕を感じた。

やたらと男性の尻を触る癖がある、スイーツ好きの肉体派刑事・岩井善治(ケンドーコバヤシ )。連続ドラマ初出演のケンコバ、「まんまの役ですから、あまり役作りしなくていいですよ。」と言われたそうだが、ゲイの役。ゲイなのか?映画『MILK』も公開され、「同性愛者が社会で差別されない社会。」に世間が着目し始めたのはいい事である。でもゲイが原因で異動になったんなら話は別だ。
そのケンコバ演じる岩井刑事があんまりハジけてない。オシャレな美男美女にかこまれて演技するのは、いささか時期が早かったのではないか。ケンコバはもっと“小汚い所”でこそ活きる。
「ボヤヤン・・・。」と、ごはんつぶを吐き出しながら、ボヤッキーを励ます『ヤッターマン』のトンズラー。おもしろかったな。相方は温水洋一でなくて、ナマセでよかったのでは?

まとまりがよさそうで、あんまりまとまってない、という期待はずれの『BOSS』。豪華キャストとバブリーな作りで、視聴率はとれているようだが、それだけのドラマになるか、熱くスリリングな展開に変わるか、今後が楽しみだ。
『キイナ〜』の菅野美穂が残した心地よい“春風”を吹き飛ばすような、天海祐希の“夏の熱風”なるか。
(編集部:クリスタルたまき)

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