ともに若き実力派女優として活躍する成海璃子と北乃きいが、剣道に賭ける少女の青春を描くスポ根映画「武士道シックスティーン」で初共演する。同作はWOWOWオリジナルの劇場映画レーベル「WOWOWFILM」の最新作として製作されるもので、2010年春の公開を目指して、4月26日から撮影が始まった。

「武士道シックスティーン」は誉田哲也の同名小説(文藝春秋刊)が原作。剣道ひと筋でエリート街道を進む“剛”の磯山香織(成海璃子)と、日舞から剣道に転身し、気楽に剣道を楽しんできた“柔”の西荻早苗(北乃きい)という相反する2人が、ともに戦い、成長していく物語だ。

原作は出版されるや映画化、ドラマ化のオファーが殺到。「鹿男あをによし」や「鴨川ホルモー」でおなじみの小説家の万城目学からは「『武士道シックスティーン』を読んだところ、これがたいへんおもしろく、『おもしろかったッス、おもしろかったッス』とあちこちで言っていた」(文藝春秋より)と絶賛されるなど、その人物描写やストーリーへの評価は高い。

メガホンを執るのは、「さよならみどりちゃん」や「ロボコン」、「ホームレス中学生」などの映画や、「ケータイ刑事」シリーズ(TBS系)などのテレビドラマを手がけてきた古厩智之監督を起用。脚本は古厩智之監督とともに、「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)や「ナースマン」(日本テレビ系)などの大野敏哉氏が担当する。

「WOWOWFILM」は2007年にWOWOWが立ち上げた劇場用映画のレーベルで、「映画が本来持っている特性を最大限に活かした作品の追求」がコンセプト。これまで豊川悦司主演の「犯人に告ぐ」、南原清隆主演の「その日のまえに」、石橋杏奈主演の「きみの友だち」などを製作している。