思考の簡略化とは複雑な思考プロセスを省いて結論づけたり判断してしまうことですが、慣れや経験によって人が無意識的に行ってしまうものです。思考の簡略化が招く弊害は、本来必要な思考プロセスを省くことによって判断ミスに繋がるということです。つまり、このような思考プロセスをいかにして是正するかが重要となります。

先日、知人から慢性化していた首から肩のコリと痛みがすっかり治ったという話を聞きました。
「これまで、治療にはかなり時間とお金をかけてきたけど、そのどれもあまり効果がなく、ずっと引きずっていた。それが意外にも口腔外科に通って、顎関節症と噛みあわせなどの治療をしてもらったら、首から肩にかけての慢性的なコリと痛みが完治した」ということでした。
通常、首から肩のコリを直そうと考えるとき、整形外科、整体、マッサージ、鍼灸、パートナー・ストレッチなどで解決しようとします。例えば、整体士に痛みを訴えれば、姿勢矯正と寝方、歩き方を指導されるものです。その知人も様々な専門家に治療してもらいましたが、それぞれの専門領域に関する知識と経験に基づいて原因を探るのみで、根本的な解決には至らなかったようです。整形外科医も鍼灸師も、その原因の探り方自体はそれぞれの経験知に基づく判断でしかなかったと言えます。
その話を聞いて、彼らは知人の症状を見て、過去に経験してきた最も多い症例に当てはめようとしていたように思えてなりません。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

大きな1つの原因としては“思考の簡略化”が考えられます。
思考の簡略化とは複雑な思考プロセスを省いて結論づけたり判断してしまうことですが、慣れや経験によって人が無意識的に行ってしまうものです。

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