スクウェア・エニックスが本日開催したグループの戦略説明会にて、「Tomb Raider(トゥームレイダー)」シリーズなどで知られるEidos社を完全にグループ化したことを明らかにしました。

先日PS3向けに体験版を同梱した映像ソフトが発売された「ファイナルファンタジー13(FINAL FANTASY XIII)」や発売が7月に延期されたニンテンドーDSソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」といったビッグタイトルに関する発表はあるのでしょうか。

詳細は以下の通り。
発表会場


社長の和田洋一氏


(PDFファイル)2009年2月に発表された、イギリスのEidos社の完全グループ化を終えたそうです。


Eidos社の概要


業績


株価の推移


買い付けの概要


これによりスクウェア・エニックスホールディングスは3つのグループで構成されることになります。


「Tomb Raider(トゥームレイダー)」シリーズなどの看板タイトルを持つEidos社をグループに加えることにより、大型タイトルが充実へ。


Tomb Raiderシリーズの販売実績。


Hitmanシリーズをはじめとしたその他のタイトルも好評。


スクウェア・エニックスが持っている現在の主な拠点網。


Eidos社をグループに加えることで拠点が一気に広がる上に、優秀なクリエイターがいる開発拠点に対するアプローチも可能に。


Eidos社をグループ化することにより、スクウェア・エニックスグループの第一次変態が完了するとしています。また、スクウェア・エニックスは「ファイナルファンタジーやドラゴンクエストへの依存が大きい」とされることがありますが、派生作品や攻略本、携帯電話向けコンテンツなど、現在は1つのコンテンツに対して多様な展開を行うことにしており、このノウハウをEidos社のコンテンツにも適用することでシナジー効果も得られるとのこと。


質疑応答は以下。

Q:
Eidos社をグループ化することでシナジー効果は初年度から得られるのか?スクウェア・エニックスの商品をEidos社のネットワークで販売することなどはあるのか?Eidos社が進めているリストラによって損益が発生すると見込まれるが、連結でスクウェア・エニックスの業績にも影響するのか?

A:
スクウェア・エニックスが持っている流通ルートがあるので、輸出部分について顕著に出ることはない。基本的にはEidos社の日本未発売の作品をローカライズして日本で販売することになる。当面はこのあたりがシナジーになる。年度内に出るかどうかは分からないが、Eidos社のネットワークを通じて携帯電話やスマートフォンへのコンテンツ展開はできるかもしれない。技術交流などはさすがに来年度以降になる。

リストラは進めていくが、スクウェア・エニックスホールディングス全体への影響がなるべく出ないように検討している。現状では正確な数字は差し控えたい。

Q:
リージョンマネジメントについてお聞きしたい。インセンティブプランやプロジェクトの進捗管理などについてどう考えているのか?また、「グリーンライトプロジェクト」という3ヶ年のリストラ策をEidos社が作っているが、どのように手を加えるのか。

A:
インセンティブプランは短期のものについては地域特性を出すような報酬プランにして、中長期については報酬プランを標準化していきたい。Eidos社はバラバラの組織ではあるものの、良い意味で地域に根を下ろしているところがあるので、思ったよりも組織の再組成は簡単そうである。「グリーンライトプロジェクト」という名前かどうかは分からないが、プロジェクトは進行している。我々にも応用が利くレベルにまで昇華されている。技術的なノウハウについては専属部隊をそれぞれの地域にローテーションで回している。彼らの改革は我々と一致しているので、2つの経験がより良いものを生み出す。

また、セールスマーケティングと制作現場がバラバラだったので、マーケティングのかなりの部分をスタジオが占めるように改革している。

Q:
Eidosの経営陣は退任するのか?日本から経営陣を送るのか。

A:
会長は私(和田洋一氏)になります。執行メンバーを筆頭に、COOやCFOは現状のままとなる。

Q:
「トゥームレイダー」シリーズはPS1、PS2時代は売れていたにもかかわらず、現行機では売れなくなっているが、ブランド力についてどう見ているのか?今後どのように立て直していくのか。HDのアクションゲームは最低20億円はかかると言われているが、Eidos社はいったいいくらかけていたのか。

A:
1本当たりの価格はスクウェア・エニックスでも10億円、20億円ということになっているが、回収できる200万本級の売り上げがないとペイできない。かなりブランドが傷んでいるが、その改革については現在着手しているところである。Eidos社としても非常に重要なテーマであると考えており、いくつかのことが検討されている。詳細は申し上げられないが、聞いて安心できるような改革案である。

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