斉藤祥太、斉藤慶太(撮影:中村梢)
 2008年「鹿男あをによし」が玉木宏主演でドラマ化され、話題を呼んだ作家・万城目学のデビュー作「鴨川ホルモー」。「京大青竜会」なる怪しげなサークルに勧誘された主人公が、「ホルモー」という謎の競技を通じて経験する2年間の青春と恋愛を描いた物語を、「ゲゲゲの鬼太郎」の本木克英監督がこの度見事に実写映画化した。本作の中で、「京大青竜会」に入会し、山田孝之演じる主人公・安倍をサポートするのが双子の三好兄弟だ。この、三好兄弟に起用されたのは、2002年ドラマ「キッズ・ウォー」(TBS)でのデビュー後、映画やバラエティ番組で活躍を続ける斉藤祥太、斉藤慶太である。撮影では京都の自然と戯れながら「本当に楽しかった」と語る2人の、印象に残っているシーンとは?

――映画を拝見して、「レナウン娘」の踊りのシーンがすごく衝撃的だったのですが、全裸になることは恥ずかしくなかったですか?

斉藤祥太(以下、祥太):あのシーンは台本に、“徐々に徐々に上回生達の踊りを見て、トランス状態になっていく”っていうト書きがあったので、それをイメージして。でも意外と、全部脱いだら、現場がすごく寒かったので、テンションあげるしかなかったですね(笑)。

斉藤慶太(以下、慶太):上回生が先に裸で踊っていたので、無理にテンションあげるっていうよりは、自然と入れましたね。裸になるのってけっこうすごい事じゃないですか。お風呂とかだったら分かるんですけど、神社で裸で踊るっていう事に、逆にすごいテンションあがりましたね。

――そのハイテンションな雰囲気は、スクリーンから伝わってきましたよ。

慶太:「もうどうでもいいやー!」みたいな(笑)。

祥太:やけくそになって「レナウン♪レナウン♪」って感じで。でも楽しかったですよ。

――オニ語はすぐ覚えることができましたか?

祥太:覚えるの本当大変でしたね! 言葉・意味・動きって3つがセットになっているので。本当は3、40個あったんですよ。映画ではそんなに使われてないですけどね。地味な作業で、1個ずつ1個ずつ覚えて…。

慶太:小学校の漢字覚えるような感じでした(笑)。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

祥太:もうみんな自由でしたね。

慶太:京都ロケってこともあって、そこまで切羽詰った感じでは無く、本当に楽しそうにやってましたね。