先日発売された「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE」(略してFF7ACC)とセットになっていたFF13の体験版となる「FINAL FANTASY XIII Trial Version」、大阪梅田のヨドバシカメラでは朝から数十人が行列して買いに並ぶほどの人気っぷりでした。そのため、既に体験してプレイした人も多いのではないかと。

ちなみに、FF7ACCのみの通常版は税込4900円、FF13体験版付きは税込5900円となっており、事実上、FF13の体験版は1000円と言っても過言ではない状態。どう言い訳しようが実態としては「有料の体験版」であるというのがポイントです。

とりあえず、編集部でも自腹を切って購入し、まともに評価できるだけのプレイ回数をがんばってこなしたので、プレイレビュー、そして率直な感想をメモしておきたいと思います。今後購入を考えている人や、経済上の都合で今回は購入を見送らざるを得ないような人の参考になれば幸いです。「FINAL FANTASY XIII Trial Version」プレイレビューと感想は以下から。
まずは予備知識から。4月16日付で公式サイトが更新されており、「BATTLE」をクリックすると今回の戦闘システムがわかります。

FINAL FANTASY XIII
http://www.square-enix.co.jp/fabula/ff13/

これが戦闘のチュートリアル。目の前にいる歯車野郎は見た目がボス級の敵です。なお、今回の体験版は製品版と内容が異なっているので、評価を下す際には注意が必要です。この先の各種感想も、あくまで「体験版」の評価であるということを肝に銘じておいてください。


バトル中は左下にあるゲージが時間の経過とともにどんどんたまっていきます。


このゲージは3つに分かれており、3本分とカウントします。このゲージを何本消費するかでできる攻撃が決まってくるというわけ。


まずは「わざ」「黒魔法」「白魔法」のどれかを選択。


「わざ」と「黒魔法」が攻撃なので、今回は「わざ」を選ぶことにします。なお、この体験版では一緒に同行している仲間のキャラクターが全自動かつものすごい勢いで体力を回復してくれるため、「白魔法」は滅多なことがない限り、使う機会はありません。


次にターゲットを決めます。普通のRPGのコマンド式戦闘であれば、「わざ」を選んでからさらに細かい攻撃内容を選ぶのですが、FF13は先にターゲットを決定する方式。なので、最初はちょっと戸惑いました。なぜターゲットを先に選ぶのかという理由は後ほど判明します。


ターゲット選択後、攻撃内容を選びます。


各攻撃コマンドの右には数字が書かれてあり、「1」であればゲージ1本、「3」であればゲージ3本となります。


コマンドは3つまで指定可能で、まずは1番目に「ファイア」を選択してみました。これでゲージ1本消費。実際にファイアを放つまではゲージは減らないので、キャンセルして取り消すことも可能です。このキャンセルが割と重要。


1番目の攻撃を選択するとこのようにしてゲージ上部に攻撃名が表示されます。既にゲージが1本たまっているのでこのまま即座に攻撃することも可能ですが、1体の敵に対して連続で攻撃すると「チェーンボーナス」となって、敵に与えるダメージが増えるため、できれば3本たまった状態で一気にコマンドを実行して3連続攻撃にした方が効率的です。


2番目に「たたかう」を選択。これもゲージが既に2本目までたまっているので問題なし。


3番目に「うちあげ」を選び、「コマンド実行」を選ぶと、「ファイア」「たたかう」「うちあげ」の順で、ターゲット指定した敵を攻撃してくれます。なお、この画面ではまだ3本目のゲージがたまっていないので、コマンドは実行できません。


3本目がたまるまでは攻撃できないため、速攻で攻撃したい場合にはコマンドを3つ選ばず、2つだけ選んだ状態でゲージが2本以上たまっていることを確認し、「コマンド実行」を選べば攻撃可能です。なお、妙にリアルタイムなところがあるため、味方が攻撃し終わるのを待ってから攻撃すると、連携可能な場合があったり、あるいはちょっと待ってから攻撃すると敵の攻撃を回避できる場合があります。さらに、3回連続攻撃せずに2回連続攻撃でとどめておくと敵の攻撃を回避できるというような場面もあります。


これが実際のチュートリアル用戦闘の一部。主に左下に注目してもらえれば、ここまでの説明のほとんどが理解できます。1体の敵に連続攻撃すれば「チェーンボーナス」となって与えるダメージも増加するわけですが、これが一定値(150%とか200%)を超えると、「ブレイク」という状態に敵が陥り、オレンジ色に光ります。敵がブレイク中には、こちらのコマンドから「うちあげ」がヒットするようになり、敵をうちあげている最中に攻撃すれば大ダメージを与えることができるという仕組み。このムービーの最初で「ファイア」3連発をしているのは魔法の方がチェーンボーナスを効率的にためることができるためで、敵がブレイク状態になってからは「うちあげ」「たたかう」「たたかう」を選んでいます。


なお、チュートリアル用といえども攻撃は割と強力です。レーザー光線の演出はかなり迫力があって満足。


敵によっては「うちあげ」しても空中に持ち上がらないのですが、空中に持ち上がる敵の場合はこうなります。こんなに重そうでも、やってやれないことはないです。「この敵はうちあがるのだろうか?」という感じでビシバシ戦闘するのは割と本末転倒な気がしますが、楽しげ。


カメラはコントローラーの右スティックで操作可能で、カメラ操作タイプと注視点操作タイプの2種類をそれぞれ組み合わせることが可能です。


視点変更はこんな感じでグリグリ可能。戦闘ばかりしまくるのもいいのですが、周囲を見渡せる場所に行った場合はこうやって見渡すと結構面白い異世界観光気分が味わえます。なお、主人公のライトニングをあらゆる角度で観察してみることも場所によっては可能です、鉄壁のガードを打ち破ることができるかもしれないので、がんばりましょう。


これが宝箱。体験版では中身はすべてアイテムではなくギルになっていますが、ギルを使う場面がどこにもありません。


また、やたら立体的かつ美麗なグラフィックの移動フィールドとなっているあたりはさすがなのですが、よく考えると「ふつうのRPG」なので、ジャンプはできません。目の前に壁があったり、飛び越えないといけない場合はこのように青く光るポイントがあるのでそこに近づくとジャンプしてくれます。思わず説明書を読んで「どうやってジャンプするんだ?」と思ったのですが、よく考えるとできるわけがない。でも、できればジャンプ可能な方が面白かったかも。


おかげでジャンプと言うよりはトランポリン状態に。


戦闘はフィールド上をウロウロしている敵と接触すれば開始される「シンボルエンカウント」システムなのですが、体験版では敵の背後に回り込んで接触すれば有利な位置から始まるとか、逆に自分の背中を取られると不利になるとか、そういうのは一切ありません。ただし、製品版では敵に気づかれずに接触すればいいことがあるらしい。なお、体験版でもやろうと思えば、敵を徹底的に避けて逃げまくり、必要最小限の戦闘だけこなすといったプレイはなんとか可能っぽく感じました。


戦闘終了後はこのような画面が出ますが、勝利のファンファーレなどは体験版ではなし。製品版ではFF13のためにアレンジされたものになる予定らしい。TP BONUSの詳細は現時点では不明。


ちなみにこれが5つ星評価になるバトルの例。主人公のライトニングが異様に強いため、ザコ敵をブレイク状態にしてから「うちあげ」をしても、「こうげき」が2連続で入らないことがほとんど。このあたりの攻撃が空振りになるのは製品版では何とかなる、とのこと。


製品版ではバトルシステムには新しい要素が多数追加されることになっており、体験版では勝手に攻撃したりする仲間への指示も可能。コマンド選択についてもショートカットっぽい機能が用意されるらしい。確かに、バトルに慣れてくると「うちあげ→こうげき→こうげき」をボタン1発で繰り出したい欲求などが高まってきます。あと、バトル部分は体験版では50%程度の要素となっており、難易度もやさしめ。爽快感重視で作られているらしい。


右上にあるナビマップは結構お役立ちで、自分の足跡が表示されるため、「どっちから来たんだっけ……?」という状態になりにくい。


効率的にサクサク前に進もうとするとナビマップばかり見がちなのですが、ちゃんと次の目的地が遠くに見えている場合も。あと、割と演出は移動用フィールドでも細かく作られており、遠くの方であとになって出てくるボスが暴れ回っているのを垣間見ることも可能。


魔法の演出も凝っており、ブリザガの場合、ちゃんと魔法発動後に周囲に氷のカケラが飛び散っているのが確認できます。


チェーンボーナス+ブレイクによる空中連続攻撃もうまくやればこんな感じで決まります。


で、ここからは編集部で夜遅くまで延々とやり続けた感想。まずは以下の図から。まだ体験版なのでシステムが未完成状態らしいのですが、敵のチェーンとブレイク状態を見ながらこちらの攻撃内容を決めることになるので、右上と左下を視線がやたら往復しまくり、結果としてヘルプと線が邪魔に。また、右下にある体力が視界に入りにくいため、今より難易度が上がるのであれば死にやすくなるのかも。


以下、感想の列挙。割と辛口ですが、スクエニからタダでもらったわけではなく、編集部で自腹切って体験版付きバージョンを買ったので、「1000円分の価値があるかどうか」という大前提があるため、製品版とは違うといえども、評価がかなり厳しめです。

・デフォルトだと注視点移動とカメラ移動が割り振られているが、もうちょっと固定して欲しい。FPSとかに慣れた人間だと使いづらいし、こういうのに慣れていないとそれはそれで使いづらい、酔う。

・どこに何があるのかわかりづらい。

・アクションRPGじゃないから仕方ないが、こういうキャラクターが動かせるのにジャンプがないのは寂しい。オブジェクトがあるから、ジャンプで乗り越えられるのかなーみたいなのを試せるようにして欲しい。

・「ここを登れ」というマークが出ているのが一本道RPGくさい。探検する面白さがない。

・親切設計すぎて面白さを削いでいる面がある。

・マップで軌跡表示されるのはいいと思った。ぐるんぐるん回転していたらどっちから来たのかわからなくなるのでちょっとの間でも軌跡が出ているのは良かった。

・戦闘は工夫次第で面白くもつまらなくもなるので、まだなんとも言えないが、MPがないのは斬新。が、弱い魔法を連発する方が強いような気がする。ファイガ1発を出すぐらいならファイア3発を出す方が良いように感じられる。というのも、チェーンを伸ばす方が大事なので、ファイガ1発出す暇があるなら、ファイア3発うっとけと言うことになる。そのため、絶対にバランス調整は必要。

・ムービーはすごくキレイ

・スノウは武器を持たせる予定らしいが、素手でも面白い

・製品版そのままのイントロを戦闘でやってみたい

・FPSより走りが軽いのでやりにくい。マップが広がるとこういうダッシュがないと疲れるのだろうなーとは思う

・なぜ仲間の攻撃タイミングを見てこっちが攻撃タイミングを計らなければならないのかが意味不明

・敵と接触してエンカウントで戦うのに、バックアタックとか背後を取られたとかがないので、それが残念。敵とどの位置でぶつかっても同じ戦闘になるのがつまらない。敵がかたまっているときにぶつかると敵の群れと戦うとか、敵がバラバラの状態で戦うと個別に戦うとかさせてほしい。

・ヘルプラインが邪魔

・仲間がHP回復してくれるが、HPの位置が見にくいので自分で回復させることができないことになり、このままだと絶対に死ぬ


こうやって見てみるとかなり評価が辛辣、あるいは「甘すぎる」のかもしれないのですが、逆に言えばグラフィックとBGMはさすがFFのナンバリングタイトルというだけのことはあり、特に問題があるようには感じられませんでした。ロード時間もムービーをスキップするなどしない限りは待たされることもなく割とスムーズ。あと、個人的にはライトニングの声優が坂本真綾、スノウが小野大輔なので、戦闘中にもうちょっとボイスが欲しかったかも。あと、他ゲーム系雑誌にはいろいろと情報が先行で前から載っていたらしいのですが、肝心の体験版の説明書は必要最低限、公式サイトに書いてある程度の内容ばかりでほとんど役に立たず。仕方ないのでネットで検索して各種情報を得ていろいろと操作方法の詳細などがわかる始末。いくら体験版とはいえ、この構成はちょっと問題あり。妙なところが親切設計な割に、肝心な所でアウト。

いずれにせよ、体験版で実質1000円というのはちょっと……。

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