極上の物語と音楽!『スラムドッグ〜』はブロガー満足度97%の大傑作!

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「今、もっとも熱い映画は?」と聞かれたら、すぐさまこう答える、「それは『スラムドッグ$ミリオネア』(4月18日公開)だ」と!

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無名の役者しか出演しない低予算映画なのに、2008年度アカデミー賞では、作品賞や監督賞など主要部門含めて最多8部門の賞を受賞! トロント映画祭での初上映から始まり、各国の映画祭でも賞を総なめし、今や“地球規模”で賞賛の輪が広がっている。しかし、なにゆえここまで大絶賛されたのか!?

そのヒントが、先日開催されたブロガー向け試写会のレビューにある。

なんと、ブロガー満足度は驚異の97%! ほぼ全員が今作を絶賛しているのだ。彼らの熱烈な声を聞けば、本作が激賞されるゆえんがわかってくる。

まずは、巧みなプロットとテンポの良さ。本作はインドのスラム街で生まれた主人公・ジャマールが、人生を切り開いていく物語だが、それを「クイズミリオネア」の出演シーンや回想シーンを交えて躍動感たっぷりに語られるのだ。

ブログレビューでも「予想を上回るレベルのいろんな苦労をしていたことがテンポ良く描写され、ありがちなハナシだと思っていた予想を見事に裏切ってくれた」など、ストーリーテリングの巧みさを賞賛する意見が多い。

見る者を飽きさせない巧みな演出が、秀逸なストーリーと共に、今作を傑作の地位に押し上げている要因となっているようだ。

そして、同様に多くのブロガーが絶賛しているのが、ダニー・ボイル監督の絶妙な音楽センス。

「思わずサントラを購入してしまいました!」といった声もあったほど。『トレインスポッティング』(96)をはじめ、過去の監督作でも、その音楽が高い評価を受けてきたボイル。これまでのテクノ系とは一線を画す本作の音楽を「ヒップホップ感覚溢れた、100年ぐらい先を行った未来的サウンド」と評し、新境地を開拓したという意見も少なくない。

また、インドが舞台の映画なのに、ここまで世界中の人々の胸を打ったのは、“愛”という普遍的なテーマが描かれているからかもしれない。

「同じくスラム街で育っていく少年のお話『シティ・オブ・ゴッド』(02)を思い出したけれど、それとは全然違う印象を残すのは、きっとラティカとのピュアなラブストーリーのおかげ」、「この話の根底にあるのは、揺るぎのない愛。意図してなかった展開をされると涙腺は無防備です(笑)」と、純粋な“愛”がブロガーに響いたようだ。事実、今作を「ラブストーリー」と称する声も多かった。

確かに、愛のためにひた走るジャマールの純粋さに、誰しもが心洗われるのではないか。 「本当は語るに辛い話もあっただろうに、嘘は言わないジャマールの姿に、いつしか否が応でも応援してしまう自分自身がいる」と言った具合に、自然と感情移入してしまうのだ。

そして極めつけは、ラストに登場する“答え”。これぞ“ファイナル・アンサー”だろう。ネタばれなので詳細は話せないが、とにかく力強いメッセージが突き刺さること請け合いだ。「何か思わず鳥肌が立ちました」というコメントが物語っているように、観終わった後、誰もがその言葉を強くかみしめるに違いない。

さあ、「今、もっとも観たい映画は?」と聞かれたら、こう答えたくなりませんか? 「それは『スラムドッグ$ミリオネア』だ」と! ストーリー、映像、音楽、テーマとどれをとっても“ただの感動作”とは片付けられない逸品なのだ。これは、映画館で観ないと後悔するよ!【MovieWalker/山崎伸子】

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