人気漫画『ブラックジャックによろしく』をご存知だろうか? 当初は講談社の漫画雑誌にて連載していたものの、さまざまな事情から小学館『ビックコミックスピリッツ』へと移籍し、『新ブラックジャックによろしく』として連載が続いている。

その作者が、インターネットにて漫画を掲載すると宣言したニュースは『ガジェット通信』で大きく取り上げられ、『2ちゃんねる』やブログで大きな話題となった。なんと、『ビックコミックスピリッツ』に掲載した『新ブラックジャックによろしく』をインターネットでも読めるようにし、どちらでも楽しめるようにするというのだ。切実な意味で印税や原稿料などに不満があったのも事実のようだが、さまざまなことにチャレンジして革命を起こすという精神があってこそなせる業といえる。

それにしてもどうして、漫画を雑誌とインターネットの双方に掲載することが許されるのか? 今回の場合、漫画の著作権は漫画家にあり、掲載権のような権利だけを小学館に許しているようだ。

そして今回、作者である漫画家の佐藤秀峰先生が、具体的にインターネット配信の計画を自身のブログで発表した。今までケータイコンテンツ会社やインターネット漫画掲載会社などが告知することはあったが、漫画家自身が公表するというのは極めて異例である。その内容は以下の通り。

“新ブラックジャックによろしく” “特攻の島” に関しましては、従来通り、雑誌での連載を続けさせていただくことになっており、雑誌掲載から1ヶ月遅れて、同じ原稿を “佐藤秀峰onWeb” 上においても掲載するという流れになります。読書料金は旧作は1話あたり10円、新作は1話あたり30円を予定しています。現在、システムを作っていただいている最中でして、すべての準備が整うまでに、後2ヶ月ほどかかる見込みです」(全文はこちら

つまり、佐藤先生が今まで書き綴ってきた漫画は旧作として10円で読むことができ、ここ最近の作品は30円で読めることになる。よくよく考えてみると、これは読者にとってもかなり経済的なシステムである。すでに多くの漫画配信会社がやっているが、好きなストーリーだけを抜粋して読むことができるので、読まない漫画が載っている週刊漫画誌を200〜300円出して買わなくてもいいのである。つまらない漫画にお金を出さなくていいし、しかも佐藤先生の場合は1話で10〜30円なので、かなり安価である。

このことについて現役のプロ漫画家Z先生はこう語っている。「彼がどういうシステムを作るのかまだ詳しくは知らないが、彼のシステムを利用して他の漫画家も脱出版社宣言をしたら面白いのではないか。インターネットの週刊少年ジャンプのようなものを佐藤先生で作ると楽しそうだ。彼に注目している漫画家が多いのは事実だ」。

「ショッピングカートやクレジット決済の画面も、漫画調で作りました。とってもカッコイイので、次回の日記の中で、皆さんにも少しお見せしますね」「原稿のスキャンは単行本13冊分まで終わっていますが、パソコンの画面上でゴミを取る作業や、文字の校正に思ったより手間がかかっています」とも語っており、今後の佐藤先生の動向が気になるところだ。
 

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