厳しい減量も頷ける、試合直後のジェイソン・ピアスの体つき。とてもウェルター級のファイターとは思えない

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米国SpikeTVで放送中の「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン9」。第1週ではチームUKの8名が選出されたが、第2週はリヴァプールからラスベガスに場所を移し、ダン・ヘンダーソン率いるチームUSAのメンバーを決めるイリミネーション・ラウンドが行われた。

「USオリンピック・レスリングが俺のバックグラウンド。チームUKをぶっ飛ばすことがゴールだ」と意気込むヘンダーソンを前にして、緊張の面持ちの16名が集まったが、恒例となったダナ・ホワイトの「人生で最も大切な日にある〜云々」という前口上が続く中、一人の選手が床に倒れ込んでしまった。

減量の影響で著しく体力を消耗していたジェイソン・ピアスは、それでも計量をパスし、なんとか生き残り戦に辿り着くことができた。

しかし、ピアスと同様ウェルター級のイリミネーション・マッチに挑む予定だったクリスチャン・フルギアムはランニングマシーンで汗を流す途中で、気を失ってしまい、この時点でリタイアが決定。さらにライト級に出場予定だったデイヴィッド・シャックルフォードは、ヘルペスが他の出場選手に感染する可能性があるとして、ドクターストップがかかった。

「シーズン9は、サッ○スだ。シリーズ史上最悪のスタートとなった」と厳しい表情のダナ、UFCホーム行きを賭けた戦いは、ライト級&ウェルター級各3試合ずつの試合が翌日に行われることとなった。

試合当日、ウェルター級の試合でオクタゴンに上がったのは、マーク・ミラーとケビン・カナビジョン。二人は「揃ってTUFに出よう」と、この日まで手を取り合って練習してきたトレーニング・パートナーだった――。ジャブとロー、互いを知りぬいている両者は、重苦しい空気のなか拳を出し続けた。

ローのカット、テイクダウンの防御と明らかにUK予選より高度な試合を繰り広げるミラーとカナビジョン。2Rに入り、カナビジョンの右クロスでミラーが後退する。畳みかけるようにパンチを重ねると、ついにミラーがダウン。するとカナビジョンはヒールホールドを狙うが、ミラーは足を引き抜き立ち上がることに成功した。

アグレッシブに戦う姿勢を見せた一方で、最大の勝機を逸したカナビジョンは、その後、スタミナをロスしたのか動きがスローに。一方、息を吹き返したミラーは、右クロスから左右のパンチをヒットさせ、嫌がって組みついてきたカナビジョンにアッパーを打ち込む。この一発でダウン状態のとなったカナビジョンは友人対決に敗れ、ロッカーの壁に穴が開くほど殴りつけベガスを去った。「僕らはグッドフレンドだった。一緒にここまでやってきたのに、ひどい話だ」と勝者ミラーも複雑な表情を浮かべたまま素直に生き残りを喜べる心境ではなかった。

続いてライト級戦、リッチー・ウィトソン×ポール・バードが行われた。「ケージは僕を自由にしてくれる」と試合前に語っていたバードは、すぐにテイクダウンからバックを奪い優勢に試合を進める。しかし、勝ち急いだのかスタンドのバックコントロールの態勢から無理やりハイキックを狙い、これに失敗。続いてテイクダウンも失敗し、引き込んだところにウィトソンのエルボーとパウンドを集中される。

最後の勝負とばかりに仕掛けた腕十字を凌がれたバード、最後はリアネイキドチョークでタップを奪われた。

「もう少しで夢が実現する」とイリミネーション・マッチに挑んだワイロン・ローは、TUFシーズン2のオーディションに落ちた経験のあるサンティノ・デフランコと対戦。その後ROTRやIFL、ボードッグでキャリアを重ねたデフランコだったが、ローにテイクダウンを許し、パウンドを受けると、頭を抱えて動けなくなる。

いつレフェリーが試合を止めてもおかしくない一方的な展開となった1Rを終え、セコンドに「何か見せろ!」と送り出されるデフランコ。一方のロー陣営は「アイツは終わった」と余裕の表情を浮かべる。