インドで農作物が壊滅的な不作に陥ったため、生活に苦しんだ農民たちが集団自殺を行うといういたましい事件が起こったそうです。インドが現在抱えている社会問題も今回の集団自殺に関係しているとも言われており、政府に対して早急に対策を行うような訴えもあるとのこと。

詳細は以下より。
1,500 farmers commit mass suicide in India - Asia, World - The Independent

インドのチャッティスガル州ではほとんど雨が降らず、どこの水位かは明らかにされていませんが、基準値よりも250フィート(約76メートル)も水位が下がり作物が全く収穫できなかったそうです。過去40フィート(約12メートル)ほど水位が下がったことはあったようですが、ここまで水位が下がったことはないとのこと。今回の干ばつによって農作物は壊滅状態。ほとんどの農民は収入が無くなり、どうすることもできなくなった結果、集団自殺を行ったそうです。

また、集団自殺が行われたチャッティスガル州に住む農民のほとんどが借金しており、今回の凶作で収入が無くなり、返済金が払えない上に生活することができない農民が増えて、今回の集団自殺につながってしまったとも考えられているとのこと。

インド有機農法協会のBharatendu Prakash氏は「農民の自殺は金融業者がもたらした悪循環によって増えてきている。農民は不作になった場合、『死』以外の選択肢が残されていない状態である。農民がちゃんと生活できるように、政府は対策をとるべきだ」とコメントしています。

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