12日に放送されたテレビ朝日系列「ナインティナインの伝説アスリートグランプリ」では、日本が誇るトップアスリート達による様々な伝説と、その裏側に隠されたエピソードが紹介された。

中でも、幼少より天才卓球少女として世間の注目を集めていた卓球・福原愛は、“泣き虫愛ちゃん”と呼ばれ続けた幼少時代や、試合中に叫ぶ“サー”という掛け声のルーツを明かし、番組を盛り上げた。

15歳で出場した初の五輪(アテネ)でベスト16入りを果たした福原は、16歳で世界最高峰の卓球リーグ=中国スーパーリーグに参戦。そして、昨年の北京五輪では2大会連続となるベスト16入りを達成、今や世界屈指の卓球プレイヤーへと成長した。

そんな福原は、“自身の伝説”を2008年の世界選手権で行われた韓国チームとの最終戦とし、連続ポイントで逆転勝利を挙げ、大粒の涙を流したシーンを選んだ。その理由を聞かれた福原は、「小さい頃から泣いているイメージが強かったみたいですけど、実際にはそこまで泣いていなくて、アテネオリンピックに負けた時も本当は(泣くのを)我慢できなかったくらい。でも、泣くのは試合に負けた時よりも悔しい気がしてしまって我慢したけど、韓国戦はそれを上回った」と語る。

また、福原がガッツポーズとともに叫ぶ“サー”の掛け声については、「小学校の時は“よー”って言ってたんですよ。“よーし”の“よー”。でも、小学校高学年から世界のツアーとか回るようになって、中国の選手が“サー”って言ってて、これからは“サー”って言わなきゃいけないのかなって思った」と、そのルーツを明かしたのだった。

しかし、福原の掛け声は、今でこそ有名なエピソードになったが、アテネ五輪直後は、その秘密を決して明かさず、当時は数多くのテレビ番組やネットでも大きな話題になった。当時を振り返った福原は、「恥ずかしくて。日本に帰ってきたら(福原が)何て言ってるかって、博士みたいな人が調べていたりして、(“中国選手の真似でやってます”とは)言うに言えなかった」と笑った。