車輪銀河00

名前の通りホイールのような形をしたこの「車輪銀河」、NASAのハッブル宇宙望遠鏡や観測衛星によって撮影されたものだそうです。

地球からはるか5億光年先で、右上の銀河と左下の小さな銀河が衝突して通り抜けたため、このような形になっているそうです。

credit: NASA

車輪銀河01

こちらも同じく「車輪銀河」の写真。

5億光年ということは、今見えているのものは5億年前の姿ということになります。

銀河と銀河がぶつかるなんてスケールが壮大すぎて実感がわきませんが、広大な宇宙では時々起っています。

車輪銀河ではありませんが、以下より銀河衝突の画像をご覧ください。

車輪銀河02

互いの引力で衝突寸前の銀河。


車輪銀河03

水しぶきのような衝突の跡。


車輪銀河04

溶けるように混ざり合う二つの銀河。


車輪銀河05

我々の銀河系には太陽のような恒星だけでも2000億個あるそうです。


車輪銀河06

ですが、銀河同士がぶつかっても、星と星の衝突はまず起こりません。


車輪銀河07

なぜならば、遠目には密集してるように見えても、実際には星と星の距離は物凄く離れているため、チリとチリがぶつかるようなものだからです。


車輪銀河08

ちなみに、銀河の衝突は、近くより遠く離れたところのほうが数多く観測できるそうです。

理由は、遠く離れたところほど昔の宇宙を映し出しており(5億光年離れた銀河は5億年前の姿、10億光年離れた銀河は10億年前の姿)、宇宙の初期段階の方が衝突が多いそうです。(おそらく密度が高かったため)

2013年にはハッブル宇宙望遠鏡の後継として、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられる予定ですが、口径2.5倍、面積5倍以上もあり、宇宙の初期状態の観測が期待されています。

果たして宇宙の始まりを見ることはできるのでしょうか。

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