先日お伝えしたとおり、プレイステーション3(以下PS3)版の「テイルズオブヴェスペリア」(以下TOV)が発表された。
本来なら独占契約でもされていない限り、移植される事でユーザーから叩かれるような事はないのだが、今回は少し事情が違うようだ。

ゲーム業界で後に何らかの追加要素を含めた同じ作品が発売される事は珍しい事ではない。
「ファイナルファンタジーシリーズ」では、海外で発売された英語音声・追加要素付きの「インターナショナル版」、「スターオーシャン3」では、追加キャラクターに追加ボイスを収録した「ディレクターズカット版」といった感じだ。
これまでにもこういった追加要素を加えての、いわばメーカーが本来考えていた形である完全版のようなものを発売される事に、
一部のユーザーからは批判の声が挙がっていた。
「それなら最初からその形で発売しろ」
「最初に購入するのが馬鹿らしい」
しかし、そういった声も他機種への後発移植となれば挙がりにくかった。
「後で発売されるのに追加要素もなきゃ誰も買わない」
考えてみれば当然の事なのだが、メーカーにしてみれば建前上は、
「その作品を遊べなかった人でも遊べるように他機種で発売」
なのだが本音は、
「オリジナルを遊んだ人にも買ってもらいたい」
というところだろう。

さて、では今回のPS3版TOVがなぜ騒がれているのか?
それはその追加要素にある。
「メインシナリオのフルボイス化」「新キャラクターの追加」「新たに台本6冊分を新録」「イベントシーンやサブシナリオの追加」
それ以外にも公開された画面写真からは、
「オリジナルでは仲間にならなかったキャラが仲間になる」「新ボスキャラの追加」
といった具合に、追加される要素が「移植」の枠を超えているのではないかという点で、オリジナルであるXbox360(以下360)版を購入した一部のユーザーからは非難されている。
PS3で使用されているメディアはブルーレイディスク。
360で使用されているDVDよりも使える容量は当然多い。
また、発売は360版より1年以上遅れる事から、ブルーレイの容量を活かして追加要素を加えるという方法は十分アリだろう。
このソフトのために360版と本体まで揃えた人は余分な出費をしてしまった形かもしれないが、メーカーも商売でやっている以上、こういった形になるのは仕方がないのではないだろうか。

ただ、メーカーとユーザーの信頼関係という面で、その一線を越えてしまった印象があるのは確かである。

(編集部:林 裕之)

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