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先月の「フィギュアスケート世界選手権」で、世界歴代最高の200点超えを出した韓国人選手、金妍兒(キム・ヨナ)選手の華々しい活躍は記憶に新しい。ところがこの快挙を境に、どういうわけか韓国ネチズンの間で暗雲立ち込める動きが見られるようになったというのだ。

問題になっているのは今回の優勝以来、途端に数が増え出したという「金妍兒・アンチファンカフェ」という掲示板の存在だ。その数、発覚しているだけで10社余りにもなるという。内容は彼女の「写りの悪い写真」や「合成写真」を掲載して誹謗中傷をするというもので、活発なアンチ活動を繰り広げているという。金妍兒ファンの一部の分析によれば、アンチファンの正体は「浅田真央のファン」と推測しているそうだが、言いがかりも良いところである。

一切無関係の浅田選手にとって、こんな迷惑な話はない。前回の進路妨害の件もそうだったが、本人が予期しないところで都合良く作られた噂話だけが独り歩き。その背景にあるのは両国が持つ歴史観の温度差であり、選手個人への中傷というよりは、明らかに日本を意識しているという点でも開いた口が塞がらない。

今回、被害者である金選手の所属するIBスポーツ関係者によると、本人はあまり気にしていないが、度を越える場合は名誉棄損で告発する可能性もあると話している。

多くのアンチ記事はすでに削除されており、関連サイトのほとんどは近いうち完全に閉鎖されるそうだ。

いったい「アンチ」を駆り立てたものは何だったのか。韓国では金選手を国のイメージに仕立て上げ、もはや英雄のような待遇だという。彼女自身も積極的に企業の広告塔を務めるなど、その経済効果たるや韓国の不況を一気に吹き飛ばす勢いだそうだ。日本では少々過度な待遇に思えるのだが。

そのような雰囲気も手伝ってか、国内にファンが圧倒的に多い中で、違和感を持つ者の感情の行き場がなくなり、同士を求めてアンチカフェの人気が急増したといえる。言論の自由がいまひとつ成り立たない社会で、間逆の思想を口に出すのは勇気が必要だ。

これまでも韓国では芸能人がファンの誹謗中傷を苦に自殺している。彼らのパワーや情熱がとどまることを知らないというのは日本でも有名な話。スポーツなどで国をあげて一致団結する姿は称賛に値するが、裏目に出ると大変恐ろしい結果を招くことになる。

これらの状況をはたから伺っていると、互いに行動を見張っていて出る杭は打つべきだという暗黙の了解があるように見えてならない。今回の件も、韓国社会に潜む闇がほんの少し顔を出したにすぎないのではないだろうか。

■参考リンク
キムヨナ・アンチカフェに関する記事
アンチ記事に関するサイト

執筆:メル凛子

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