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ファミ通のライターとして人気と信頼のある人物といえば、ジャム爺だ。特にXbox360ファンのなかでは有名で、『ファミ通.com』内のブログ『360サイコーッ!』では、歯に布着せぬコメントやゲームに対する愛情が伝わってくる記事を書いており、多くのファンがいるのも頷ける内容となっている。

そんなジャム爺は、4月6日に書いたブログで、もともとXbox360で発売されていた『テイルズ オブ ヴェスペリア』がプレイステーション3(以下、PS3)でも発売されることになったことについて、「ぶっ壊す気ですか?」と怒りをあらわにした。その理由は、単なる「Xbox360でしか遊べないと思っていたのに!」というXbox360ファンの感情があったからではない。PS3版独自の追加要素があると判明したからだ。

このことについてジャム爺は、「360で物語りが始まり、PS3で広がる。で、はい終わり、またそれは無いでしょう? という事です」と語っている。つまり、Xbox360と同じものがPS3でも出るならまだ許せるものの、PS3独自の要素が追加されるということは、Xbox360でプレイしていたファンたちの立場がなくなると言いたいのだろう。

これと同じことが、Xbox360の『ラストレムナント』でも行われていた。のちに発売されたパソコン版『ラストレムナント』では、Xbox360版には仲間にできなかったキャラクターたちを仲間にできるのだ。それにより、Xbox360版とパソコン版の世界観がガラリとかわってくる。それが、ファンであればあるほど大きな変化としてとらえてしまう。『テイルズ オブ ヴェスペリア』にも同じことがいえるうえ、Xbox360でしか遊べないと思って高額な本体を購入したファンも多くいたことを考えると、今回のやり方は「ないな」と記者も思ってしまう。

4月9日のジャム爺のブログ記事では今回のPS3版『テイルズ オブ ヴェスペリア』の発売について、「ハードを跨っての移植をする際は特に製品の見せ方、売り方を考え、発売されるハードを所持するオーナーへのフォローをキチンと実施して欲しいのです。海外の考え方、見せ方をネットでも知る事ができ情報は氾濫するほどに拾える時代でなぜ旧時代と同じビジネスの方法を繰り返してしまうのでしょうか。なぜまずかった所を顧み、改善した所を購入予定のユーザーに分かりやすく見せていけないのでしょうか」とコメントしている。まさにその通りだ。

ゲームメーカーは売れば終わりではなく、売れても “すべて” が成功とはいえない。ユーザーにガッカリ感を与えてはならないし、楽しさを与え続けなくてはならない。それがゲームメーカーとしてあるべき最低必要条件なのではないだろうか? ジャム爺のブログはXbox360ファンではなくても非常に興味深い内容で楽しめるものとなっている。ゲームが少しでも好きならば、要チェックのブログといえるだろう。
 
Illustration:Pyocotan
 

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