ついに中継が始まったTUFシーズン9。成長著しい一方で、まだまだ馴染みの薄い英国から、まずインパクトを残したのはライト級のロス・ピアソンだった

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4月1日(水・現地時間)、米国SpikeTVで「ジ・アルティメット・ファイター(以下、TUF)シーズン9」の中継がスタートした。

4年目を迎えたTUF中継で、初めて国別対抗戦の形式が取られる今回のシリーズ。英国×米国の対決は、ライト級&ウェルター級からそれぞれ4名、計8人のファイターが予選を勝ち抜き、両国併せて16人がラスベガスにあるUFCホームで共同生活を行い、6桁契約を結ぶための生き残り合戦に挑む。

その初回放送では、英国側の8名を選出するイリミネーション・マッチが行われた。

ダナ・ホワイトが訪れたのは、英国の港街リヴァプール。UFC切ってのジョンブル・スターで今シーズンのコーチ役を務めるマイケル・ビスピンが所属するウルフスレイヤー・ジムで、イリミネーション・ラウンドは行われた。ジムに集まった16名のUKファイターに、ダナは「明日は君たちのキャリアの中で最も大切な1日となる」と宣言し、彼らを鼓舞した。

イリミネーション・マッチ当日、ダナ、ビスピンと共にウィットネスを務めたのは、ダン・ヘンダーソンとリッチ・フランクリン。この模様が収録されたのは、両者が戦ったUFC93の以前で、コーチ役が確定していなかったため、二人揃って英国ファイターの生き残りマッチを観戦することとなった。

最初にオクタゴンに現れたのは、ビスピンのチームメイトでもあるゲリー・ケリー。対するはアンドレ・ウィナーだ。打撃で攻めるウィナーに、組みついて対抗するケリーだが、首相撲からヒザを入れられるシーンが目立つ。フィニッシュもニーでダウンしたところにパウンドという流れで、まずウィナーがラスベガス行きを決めた。

続いて行われたライト級では、ジェフ・ローソンが組み技でジェイムス・ブライアンを圧倒。テイクダウンからパス、腕十字で秒殺一本勝ちとなった。

カリフォルニアに8年間住んでいたジェイムス・ウィルクスが、ヒールフックでチェ・ミリスを下し、ウェルター級英国チーム入りを果たすと、ライト級のマーティン・ステイプレトンは「この機会を逃さない」と意気込んでオクタゴンに上がった。左フック&ジャブと鋭いパンチ攻撃をダン・ジェイムスに見せるステイプレトン。組みついてテイクダウンからパウンドを落とし、ジェイムスが嫌がって背中を向けたところでリアネイキドチョークを仕掛け、圧勝。ダナも「いい感じだ」と満足気な表情を浮かべた。

また、ゴジンリュウ、ケージウォリアーズ、エンター・ザ・ラフハウスなど、英国のセミプロ・マッチでキャリアを重ねてきたロス・ピアソンは、AJ・ウェンを相手に、イリミネーションマッチ・ベストバウトを展開。鋭い打撃から、ピアソンが組みついても、ウェンは簡単に倒れない。ケージ際の攻防を経て、ピアソンがテイクダウンを奪うと、1R中盤以降には打撃の攻防で力の差を見せ始めたピアソンは、2Rにローから左フックでダウンを奪い、パウンドの追撃でウェンをTKOで下した。この勝利には、ビスピンも「ファンタスティック、とてもアグレッシブだ」と目を細めていた。

そのビスピンだが、チームメイトや旧知のファイターがオクタゴンに登場すると、ウィットネス、そして英国チームのまとめ役という職務を忘れ、大声で指示を送り、勇気づけることもしばしば――。

ニック・オシピチェックがトミー・マグワイアーをTKOで下し、6人目の勝者となり、続いて今回のオーディションで一番のビッグネームであるアレックス・リードが出場したときには、ビスピンは笑顔を浮かべ、目で何やら合図を送るほど。

リードは2000年にMMAデビューを行い、ジーン・シウバとノーコンテスト、今やUFCで活躍するマット・エウィンやマーク・デイ、ジャン・フランソワー・レグノーといった英国MMA黎明期のトップ選手を破るなど、UKメジャーのケージレイジ出場時には、6勝1敗1NCという戦績を誇っていたファイターだ。