昨年発売したアルバム「BEST FICTION」が、発売から1カ月足らずで100万枚を突破。その後も売れ続け、10代、20代、30代と史上初の3年代連続ミリオンセラーを達成した安室奈美恵。大盛況のライブツアーも追加公演が行なわれ、再び安室の時代が始まったようだ。爆発的なCDの売り上げ、テレビCM、コンサート。現在大モテなアムロちゃんの再ブレイクのきっかけは、あのスターの失言だった?!。


安室の再ブレイクは倖田來未の失言事件の直後から始まる。
2008年1月末、ラジオ「倖田來未のオールナイトニッポン特別番組」内での倖田の「35歳をまわるとお母さんの羊水が腐る」発言が問題となった。

女性マネージャーに早く子供を産んでほしいという気持ちからの発言であったが、倖田の“台頭を”快く思わない人たちが、“ここぞとばかり”に軽はずみな言動を追及し“倖田たたき”にかかった。この騒動の少し前、倖田は人気グループのメンバーと熱愛が報道され、倖田自身も喜びが隠せない少々「KY」な状態になっていたので、そういったスキをつかれたのかもしれない。

この批判を受けた倖田は、謝罪会見後もアルバムのプロモーション活動やTV出演、ライブなどを自粛し、しばらく表立った活動が出来なくなってしまった。まだ若い倖田に悪気は無く、高年齢の女性の妊娠・出産に対して深い意味も無かったはずだが、不妊治療に励む多くの女性を“盾”にした圧力の怖さを思い知らされた。

“稼ぎ頭”の倖田の空けた大穴を、看板スターの浜崎あゆみで埋めようとしたエイベックスだったが、当の浜崎も2008年1月始め、自身のブログで以前から抱えていた左耳の難聴が悪化し、左耳の聴覚が失われたことを告白したばかり、さらに恋人と破局した“傷も癒えてない”イメージが強かった頃で、どうにも本調子ではなかった。

倖田、浜崎に疲れ、聴く音楽が無くなってしまった女子たちは、自然な流れとして結婚・出産経験があり、離婚や母親の死などの苦難に遭いながらも地道に活動を続ける安室奈美恵に注目するようになった。

「こんなにカッコいいのにお母さんなんだ。」ここが、安室の強みである。
出産をしてもデビュー当時と変わらぬ体型を保ち、磨き続けた歌やダンスもカッコイイ!若い頃よりも“女性としての輝きが増した”安室奈美恵。かつて一世を風靡したアムラーと呼ばれる女子高生たちも結婚し子供をもつ年齢にさしかかった事も幸いし、家庭用ヘアケア製品のおしゃれなコマーシャルのタイアップが大成功した。アルバムも売れ、子育てが一段落したファンが再びコンサートに足を運ぶようになる。

そして、細身で精錬されたアムロちゃんは、肌の露出が多く少々“下品な色気”で売っていた倖田來未に飽きた男性たちの目にも新鮮に映ったようだ。以前より男性のファンも増えた。歌唱力では倖田と安室に大差はないが、やはりダンスは年季が違う。ダンサーである元夫を傍らに、本場アメリカンな香りのする安室奈美恵のパフォーマーぶりは、アイドルの枠を飛び越え、アーティスト嗜好の高い存在に成長した。海外アーティスト嗜好にかぶれて、音楽が難しくなり庶民派のファンが離れてしまった時期もあった安室。しかし、自分を信じてずっと努力してきた歌やダンスは、倖田のピンチヒッターという形で皆の目にふれる所となり、一気に開花した。

謹慎が解けて、復活した倖田來未も以前よりだいぶ落ち着きを取戻し、最近人気が急上昇してきた妹のMISONOとユニットを組み、今後も様々な活動に意欲的だ。
「雨降って地固まる。」倖田休んでアムロの人気復活。

“子”に関する失言が招いた、うれしい“母”の大誤算である。

(編集部:クリスタルたまき)

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