3月29日に放映されたTBS感動ドラマ特別企画『DOOR TO DOOR〜僕は脳性まひのトップセールスマン』。06、07年に放映された嵐・二宮和也主演の感動ドラマ3部作の最終章だ。

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 第1弾『少しは、恩返しができたかな』ではユーイング肉腫という難病に冒されながら東大受験に挑んだ高校生、第2弾『マラソン』ではフルマラソンに挑戦する自閉症の青年を演じた二宮。最終章の今作では、脳性まひという障害を持ちながらも、セールスマンとしてアメリカ北西部で活躍したビル・ポーター氏の半生記『きっと「イエス」と言ってもらえる−脳性まひのビル・ポーターはトップセールスマン』(草思社)が原作となっている。

二宮演じる倉沢英雄は脳性まひによる右半身麻痺、言語障害を抱える22歳の青年。死んだ父親と同じセールスマンとして就職したものの、慣れない仕事に戸惑ってばかり。それでも、持ち前の明るさと、母親の励まし、同僚のサポートを受けて、ひたむきにがんばる英雄。その姿に、周囲の"心のドア"もしだいに開いていく......。

 あらすじだけ読むといかにも「お涙頂戴」的なこのドラマ。放映を見た視聴者はどう受け止めたのだろうか。

「偽善的なドラマかと思ったけど、予想外にさわやかだった」
「障害者を過剰に善人ぶらせてない点と、障害者雇用促進法などの現実をさらっと紹介する演出がよかった」
「母親との親子愛がいい。最後のシーンは泣きっぱなし」
「脇を固める渡辺いっけい、金田明夫らの演技が見事。同僚役の加藤ローサもおでこがかわいかったし、よかった」

 などなど、障害をテーマにしつつも、そればかりを前面に打ち出さなかったことで、逆に好印象をもった視聴者が多かったようだ。

 また、ドラマ同様に評価されたのが、二宮の演技。その表現力には、同じ障害に関わる人たちからも「弟が脳性まひだけど、まったく同じ動きだった」「障害特徴をうまくとらえていた」と高評価。ドラマで動作指導に携わった神奈川県障害者自立支援生活センターの事務局長・鈴木治郎氏も、「うまいな!と思います。とても難しい役だと思うのですが、イヤミがないですね。(略)あまりリアルにしてしまうとイヤミに見えますし、その辺のさじ加減が上手」(『DOOR TO DOOR』公式HPより)と大絶賛。

 見学に来ていた娘さんも「お父さんがいる!」とビックリしたという。ともすれば、わざとらしくなりがちで、視聴者に抵抗感を抱かせる危険性もある難役を自然に演じきった。

 視聴率こそ9.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と振るわなかったものの、「脳性まひは障害ではなく、ひとつの個性」という二宮の演技が感動を呼んだ『DOOR TO DOOR』。

 『少しは、恩返しができたかな』で第15回橋田賞受賞、『マラソン』でギャラクシー賞月間個人賞(9月度)に加えて平成19年度文化庁芸術祭賞テレビ部門で放送個人賞と、賞を総なめにしてきた二宮だが、今回はどのような評価を得るのだろうか。

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