5日深夜からアニメ放送がスタートした「咲-Saki-」。原作はヤングガンガンで連載中の同名漫画である。

 主人公「宮永咲」は、なにをやってもだめな高校1年生。中学からの友人である「須賀京太郎」に頭数合わせとして誘われ、麻雀部に足を踏み入れる。咲の打ち筋は一見ただの初心者でしかないものだったが、終わってみれば4回連続プラマイゼロという脅威の結果に。咲は過去のトラウマで常に勝たず負けずの麻雀を打ってきたのだ。

 しかし咲は部長である「竹井久」にトップを取るよう促され、その場にいた天才少女「原村和」すらも負かし、初めて勝つ喜びを知った。咲は麻雀部に入部し、和らとともに全国大会に出場することを誓う。

 作中の世界では“麻雀競技人口が一億人の大台を突破”し、日本でも“高校麻雀部員達が覇を競って”いる。だからこそ一見荒唐無稽な女子高生の麻雀青春ストーリーが成り立っているのだ。しかし最大のポイントはそこではない。麻雀と萌えの融合、である。

 麻雀漫画といえば「哭きの竜」や「アカギ」といった男くさいものが一般的だった。絵柄はあくまで記号でしかなく、登場人物の顔なぞついていればいい、といった程度のように思う。しかしこの作品は、バリバリの、ド直球の萌え絵だ。

 正直、はじめは戸惑った。絵だけではなく、キャラクターも巨乳、八重歯、眼鏡、方言、ボクっ娘、お嬢様となにかしらそれらしい匂いがするものばかり。唐突な入浴シーンや太もものアップなども多く、そういったものに耐性のない私はやや辟易してしまったが、きっとこれはこれで重要なものなのであろう。そう考えることにする。

 そしてふと思う。この作品は誰に向けて描かれているのだろうか、と。

 牌譜や打ち筋をそれほど掘り下げてはいないことから、麻雀好きに発信されたものではないのだろうということはわかる。キャラクターごとに一応得意な手などは設定してあるようなのだが、それほど大きくストーリーを動かすものではない。例外として咲の嶺上開花や「天江衣」の海底摸月は必殺技の体を成してはいるが、麻雀を打つ者ならばその2つを決め手とするのはフィクションの世界以外にあり得ないことを誰もが理解しているはずだ。

 ただのオタク向け萌え漫画ならばこの世にごまんとあるし、あえて麻雀を持ってくる意味がわからない。が、読み進めるうちに少しずつ考えが変わってきた。この作品は麻雀をモチーフとしたファンタジーなのだ。なるほど、これならば合点がいく。

 アニメ放送が始まれば、より多くの人の目に触れることになる。それにより、美少女と麻雀が三度の飯よりも好き、というコアな層も取り入れることができるだろう。アニメならではの演出で麻雀シーンがより盛り上がることも考えられるし、大化けする可能性もある作品だ。

(編集部:三浦ヨーコ)


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