5日のアストン・ヴィラ戦でロスタイムに劇的決勝ゴールを決めたマンチェスター・ユナイテッドのフェデリコ・マケダについて、主将のガリー・ネヴィルはこの日まで見たことがなかったと認めた。

ローマ生まれでラツィオのユース育ちのマケダは、2007年9月にユナイテッドに加入すると、ユースとリザーブチームでゴールを量産。昨年8月にプロ契約を結ぶと、イタリアサッカー界で最も有望な若手と見なされるようになっていた。

クラブの公式サイトでは、”キコ”というニックネームを持つマケダについて、「ボール扱いがうまく、ペナルティエリア内でのポジショニングに優れて、決定力がある。このため、アレックス・ファーガソン監督は2008-09シーズン途中にチャンピオンズリーグ出場メンバーに彼を抜擢した」との説明がある。

マケダは試合後、スカイスポーツの取材に、「あんな風にゴールを決められて、本当に楽しかったよ」と答えた。

途中出場の際にファーガソン監督に何を言われたかと聞かれると、「シンプルにプレーしろ。とにかくプレーしろ」と答え、「ボールを持ったので、とにかくゴールしたかった」と話した。

この試合でキャプテンを務めたガリー・ネヴィルはマケダについて、「彼には感謝しないといけない。最後に信じられないような力を発揮してくれた。今日まで彼を見たことはなかったが、すばらしい点取り屋だね」と語り、新星の登場に驚きを隠さなかった。

ファーガソン監督は試合後、マケダに、「よくやった。これから数日は大々的に報道されるが、舞い上がらないようにすることが大事だ」と伝えたという。