■第10試合ライトヘビー級/5分3R
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3R終了/判定
カーメロ・マレロ(米国)

エクストリーム・クートゥアー、アリゾナ・コンバットクラブ、ATTファイターの出場が目立つ今大会。この一戦は、アリゾナ・コンバットクラブとATTの対戦だ。

TUFウィナーということで、会場人気も高いベイダーが右ストレートを放っていく。直後にテイクダウンに成功したベイダーは、パス狙いからマウントを窺い、アームロックからパスを奪う。

マレロのタックルを潰し、がぶりから再びトップをキープしパスに成功したベイダー。ここで腕十字を見せるが、ヒザが緩くマレロにトップを奪い返されてしまう。

試合がスタンドへ戻ると、ローキックを放つマレロから再びテイクダウンを奪ったベイダーがサイドから強烈なパウンドを落とす。ケージを蹴り上げ、スタンドに戻る隙を作ったマレロだったが、すぐにテイクダウンを許してしまい立って戦うことができない。ハーフからロックアップしスイープを仕掛けたマレロを突き放し、ベイダーが豪快なパウンドを見せたところで1Rが終了した。

2R、マレロの右がヒットするが、やや肩で息をし始めたベイダーは遠い間合いで様子見の展開に。ここでテイクダウンを狙ったマレロだが、ベイダーはがぶってトップをキープする。

そのまま引き込んだマレロがまたも潜りを狙うが、首をコントロールしたベイダーがパウンドを落とし、バックを制す。ごつごつとした拳をバックからマレロの顔面に打ち込むベイダーは、再び引き込んだマレロにエルボーを見舞っていく。

ダメージを蓄積するマレロの足を振り払い、ハーフからエルボーを落とし、ついにベイダーがマウントを奪う。直後に足を戻し、レッグロックを狙ったマレロにベイダーは肩固めを仕掛ける。インサイドからという無謀な肩固めだったが、ベイダーは2Rも攻める姿勢を見せ続けた。

3R、力のないスタンドの攻防が1分以上続くと、観客のブーイングが交錯する。すると、ベイダーがまたもテイクダウンを奪った。ハーフガードから肩固めを狙うベイダーは、逆サイドへのパスに成功し、そのままマウントへ。すぐに背中を見せたマレロに、ベイダーはここでバックマウントではなくバックコントロールを選択する。

ガードに戻し、クローズドで固めるマレロはベイダーの攻撃を耐えるのが精一杯で、反撃に転じることができない。ここでレフェリーからブレイクを命じられ、スタンドへ戻った両者。残り試合タイムは90秒となり、ベイダーのテイクダウン狙いが初めて失敗に終わる。

組みついてテイクダウンを狙ったマレロは、ベイダーの首相撲からダブルレッグダイブへのスイッチを潰し、がぶりの態勢に入るが、ここでもトップをキープできず自ら引き込む。そのまま大きな展開が見られないまま、試合がタイムアップとなり、ベイダーが文句なしの判定勝ちを手にした。

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