WBC(ワールドベースボールクラシック)連覇に沸いた日本列島だが、大会終了から5日が経過した今尚、テレビを始めとした様々なメディアで、侍ジャパン優勝への軌跡を振り返っている。

その一つに、29日放送の日本テレビ系列の情報番組「TheサンデーNEXT」では、“独占・苦悩のイチローを変えた、原監督の言葉”と題し、徳光和夫アナウンサーがWBC凱旋帰国後、巨人軍へと合流した原辰徳を直撃した。

徳光アナの「コングラチュレーション」という挨拶に、「いや、ありがとうございます」と笑って答え、ガッチリと握手を交わした原監督は、不振のイチローに対して「バントはしちゃダメってことですよね。本人の中では“フォア・ザ・チーム”って中でやってますけど、あの場面(大会)は“イチロー”を俺は見たい」という声を掛けたと明かし、実際、イチローには一度もバントのサインを出さずに“復調の時”を待ったという。

また、原監督は「あれだけの選手でも悩むわけですから。ただ、やっぱり彼の凄さというのは、常に向上心を持っていますね」とイチローを称え、その一方では、広島や中日、日本ハム、千葉ロッテでコーチを勤めた高代延博WBC日本代表守備走塁コーチのコメントを紹介。高代コーチもまた、「中島君にしても、川崎にしても、片岡、ケガをした村田にしてもノックを止めないんですよ。貪欲さがもの凄く伝わってきたんです。その貪欲にまでノックを受ける、バッティングをする、その雰囲気というのはイチローが出したと思います」と語り、イチローの野球に対する貪欲な姿勢を紹介した。