ユーザーの大人気RPG「ドラゴンクエスト?」へのダメ出しが止まらない。
据え置き機と比べて性能の低い携帯機、さらにはグラフィック性能が他機種と比べて低いニンテンドーDSでの発売を良しとしないユーザーがいる。
まだ発売もしていない状態から、これほどのダメ出しを食らう「ドラクエ?」は、本当にダメなのだろうか?

日本ではロールプレイングゲームの楽しさを知らしめたとされている「ドラゴンクエスト」シリーズ。
過去、ドラクエシリーズの本編最新作は全て据え置き機で発売されてきたが、今回9作目となる「ドラゴンクエスト? 星空の守り人」は、携帯ゲーム機のニンテンドーDSで発売される事が発表されるや、
ユーザーからは大きな反発が起こった。
当初はゲームシステム自体に対する反対意見が多かったわけだが、いまだに言われ続けているのが、「どうして携帯機で出すのか?」という事だ。
楽しみにしていた最新作をテレビの大きな画面でやりたいという事。
そしてグラフィック性能の低いDSでは期待ができないという声もある。
もちろんこれらの中には少なからずネガキャンが入っているものもあるが、ファンとしては反対するのも当然な部分もある。

ドラクエは主人公が喋らない事で、プレイヤー自身が主人公に感情移入できる配慮がなされている。
主人公が喋りまくりな「ファイナルファンタジー」シリーズとは正反対の表現方法と言っていいだろう。
それはゲーム内容にも言えており、FFシリーズがCGムービーを多用した演出で、決まったシナリオを一本道に進むのに対し、
ドラクエシリーズはキャラクターの行動範囲をある程度自由にし、プレイヤー自身にどこへ進むかが委ねられている。
言うなればFFは魅せる事に、ドラクエは遊ばせる事に重点を置いている。
魅せるためにはある程度のグラフィック性能もないと、昔からのゲームファンならともかく、今のユーザーはついてこないだろう。
しかし、遊ばせるという部分でグラフィックはそこまで重要だろうか?
性能があるに越した事はないが、それが一番大事でもないのではないか。

先日は大手通販サイトAmazonで、ドラクエ9の投稿レビューが削除されるという事態も起こった。
ゲームを離れている人でも、慣れ親しんだ「序曲」を聴くと遊びたくなってしまうというほど、ゲームファンにとっては大きなソフトだけに、色々な意見があって当然だし、そうした意見が制作側に伝わりながら、次回作への参考にもなるだろう。
しかし、批判するのは遊んでからにしてはどうだろう?

性能の高さが必ずしもゲームの面白さに直結しない事は、ファンが一番わかっているはずだ。

(編集部:林 裕之)

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