左:広報担当、右:株式会社プーペガール代表取締役社長の森永佳未氏
女性を中心に人気のアバターSNS『プーペガール』を運営する株式会社プーペガールに今回はお邪魔したぞ。
今回、話を伺ったのは株式会社プーペガール代表取締役社長の森永氏だ。
会員の98%が女性という驚異的な数字、またブランドを取り込めた秘密など様々なお話を聞き出すことができたぞ。

森永氏(以下、森永) プーペガールは“ファッションブランドコミュニティ”だと思ってます。どういったものかというと、このアバター(プーペ)を使って着せ替えを楽しむことができるんです。と、同時に自分の服の画像をアップしたりもできるんです。リアルなファッション情報を共有するといった特化型のSNSですね。
記者 会員は現在どれくらいなんでしょうか。
森永 現在(3月時点)は30万人ですね。海外ユーザーが結構多くて35%いるんです。10万人が海外の方という計算になりますね。残り20万強が日本人です。
記者 『プーペガール』の英語版ってリリースされているんですか?
森永 ブラウザを英語にすれば、ほとんどの箇所が英語表示されるようになってるんです。これはリリースされたときからですね。ただ全部は対応してなかったんですが、徐々に画像やFlash内も英語表記にしてます。
記者 そのおかげもあって35%という多くの海外ユーザーがいるんですね。
森永 そうなんです。


■98%が女性というSNS
記者 この98%が女性というのは狙い通りだったんですか?
森永 狙い通りですね。なんせ『プーペガール』ですから。
記者 2%の男性は「なんで?」って感じですね。自分は遊んでますけど(笑)。


■褒めあいコミュニケーション「ホメニティー」
森永 アップした写真を『ステキ』ボタンで褒めたりできるんです。コメントもだいたい「可愛いねー☆」といった女性校の教室の中で行われていることと一緒なんですよね。
記者 女性だけなので安心して楽しめるというのもありますね。あとファッション情報の特化ですか。
森永 まさにそうなんですよ。あと男性ってファッションに対して無頓着っていうか細かいところを見てくれないじゃないですか。でも女性同士なら「この柄のこの色が凄い好きで……」と褒めてくれるんで肩すかし感が無いんです。
記者 自分が買ったばかりの服をアップして買った場所やブランドを共有できると。これって凄い“仕掛け”ですね。

森永 ミクシィさんや総合のSNSは日常生活の情報全般を日記とかで共有してますが、『プーペガール』の場合はキャラクターとアップしてある写真で「私はこういうファッションが好きですよ」というファッションプロフィールになってるんですね。で、友人のページに行くと昨日何をしたかとかは分からないですが、昨日何を買ったか、どんなコーディネートをしたかということはわかるようになっています。
   日常生活全般ではなくてファッションの動きだけを公開してコミュニケーション取っていくのが『プーペガール』です。
記者 日記よりもファッションを前に出したいといった感じですね。


このようにオシャレができちゃう!
▲このようにオシャレができちゃう!


■リボンシステムは難しい!
記者 『リボン』システムについてお聞きしたいのですが、ファッションを購入する際にリボンを消費しますよね。『プーペガール』内の通貨のような形で。
リボンって基本的に何かアクションを起こせば貯まって行くじゃないですか。貯まりやすいと『リボン』を購入する人がいなくなるし、逆に貯まりにくすぎるとストレスを感じたり『プーペガール』そのものが活性化しなくなる。その辺のバランスって凄く大変だったんじゃないですか?
森永 最初はコミュニケーションを取ってほしいから、投稿させるモチベーションとして『リボン』を作ったんですね。でも結構あげすぎた感もあったり(笑)。バランスは今も悩みながらちょっとづつ調整しています。
記者 『リボン』を購入するユーザーは全体の何割くらいなんでしょうか。
森永 詳しいことは秘密ですが、多くはです。毎日着せ替えをしていると『リボン』も普通に貯まっていくので。30万人全員が買ってくれたら凄いことですけどね(笑)。
記者 それはもうビジネスとして大成功ですね。
森永 そうですね。課金収益は伸び続けています。私自身も凄い課金しちゃってます(自腹)。課金している割合でいうとまだ伸ばす余地は大いにあると思っております。


■ルイ・ヴィトンも参加したきっかけ
記者 有名ブランドさんも『プーペガール』に出店しているんですが、どのように出店に至ったんでしょうか。
森永 『ルイ・ヴィトン』に始まり『ランコム』、『コーチ』などクライアントさんに入って頂いてます。元々私たちの考えとして仮想空間なのでアパレルに出店してもらってユーザーにも楽しんでもらったりと、コンテンツとしても盛り上がりますね。
最初にラグジュアリーブランドに入ってもらえばあとは裾野が広がっていろんなブランドさんも入ってくれると思うんです。そんなこともあって最初は高級ブランドを徹底的に攻めました。
   出店の経緯ですが、決め手となったクリエイティブの部分ですね。「アイテムを2Dに落としてどこまで再現できるの?」って言われたんですけど、『プーペガール』はFlashによるパスデータ(ベクトル画像)なのでいくら拡大しても荒くならないんです。ロゴから金具まで細かく再現していて「うちだったらこういうこともできますよ」とブランドイメージを損ねさせない努力が功を奏したのかもしれないですね。
記者 今後もこういったタイアップは続いていくんですか?
森永 はい、ユーザーの皆さんも喜んでくれるので定期的にやっていきたいです。


■広告表示には気を配っている
記者 サイトを見ていて思ったのですが、広告があまり目立たないですよね。数もそんなに多くない。
森永 そうですね、上のヘッダーバナーとメッセージ送信後のアクションバナーですね。
記者 それって意識してるんですか?
森永 意識してますよ。女の子の可愛い世界観を大事にしているので、いかにも「広告!!」というバナーが出てくると萎えちゃう(笑)。
記者 確かに現実に戻されますね。
森永 規模は小さいんですが、かなり強気な掲載可否基準でやっています。トーンは守って行きたいです。


■ユーザーの滞在時間
記者 ユーザーの滞在時間が長いと聞いたのですが。
森永 着せ替えにハマる方が多いですね。着せ替えやりました?
記者 やりました。着せ替えもやりましたしいろいろ遊びましたよ。
森永 着せ替えで滞在する方が多いですね。あとほかの人の部屋でコメント稼ぎしようとしてたら、実は写真見るのが楽しいというのに気づいてついついハマっちゃうというパターンですね。
記者 気がついたら3時間とか経ってるわけですね。


■アバターは自分の理想なのか自分に似るのか
記者 『プーペガール』を遊ぶと最初は自分の理想を作る方が大半だと思うのですが、徐々に今の自分にアバター側が似てきますよね。
森永 そうですね、だいたい自分に似る人がほとんどですよ。その日の服装にあわせたりもしますね。実は最近、アバターの顔を整形できるサービスも始まりました。ちょっとお高いのですが、1,000リボンで整形できるんです。どうしても変えたい顔があって変えてみたんです。整形したら「整形したでしょ!」って書かれました(笑)。全然自分に似なくて(笑)。理想型になっちゃいました。


■男性ユーザーも……
森永 『プーペガール』に中性的な男性がいるんですが、その方は写真投稿が本当に女の子みたいに「このアイテムはここがよくてー」ってコメントが凄い詳しい。で、女の子からのコメントにも返してたりして楽しんでいます。
   あと制服っぽく着こなしたりロリっぽく着こなしたりしてる方もいます。
記者 あー! そういう趣味のある方はここで楽しめますね! そういう方も数%いると思いますよ。
森永 あと男性でもファッション雑誌を読んでいて服への思いを書きまくってる人がいて、女性から多くコメント貰ったりしてますね。


■アイテムの流行り
記者 アイテム数って何点くらいあるんですか?
森永 4,000点はあると思います。
記者 そういったアイテムって流行の物から作っていくのか、昔流行った古いファッションもまんべんなく作って行くのかバランス的にはどうなんですか? 
森永 基本的にはその年のトレンドは外さないようにして、ロリ系が好きな人が多そうだったらそれも入れてみたり、ギャル系をたくさん出して『ギャル祭り』としてやってみたり試行錯誤しながらユーザーの方に喜んでもらえるものを作っていこうと思っています。とはいえ、結構私たちの好みに寄っているかもしれません。(笑)
記者 ということは、こういったファッションを常に追いかけるって凄い大変だと思うのですが。雑誌も相当読まないといけないですし。
森永 買い物や、雑誌、とにかくおしゃれが好きな女の子が多いので、楽しみながらしていることがアイディアの種になっています。
記者 ということは『プーペガール』のスタッフは女性スタッフの方が多いんですか?
森永 いえ、男性の方が多いです(笑)。
記者 で、その男性もキャッキャ話題に混ざるんですか?
森永 いえ、おしゃれ好きな若干名の男性社員以外は、皆、「へぇー」って聞いてるだけです(笑)


■目標は100万人
記者 『プーペガール』のユーザー層は?
森永 10代、20代がそれぞれ40%ずつですね。30代以上がそれ以外となってますね。最近は中学生とかも増えてます。最近ですと娘と親子でやっているというケースもありますね。姉妹とか。
記者 それ面白いですね。親子で着せ替え(笑)。
記者 目標とする会員数は?
森永 そうですね、とりあえず世界の人口の半分、つまり、全女性にプーペガールの会員になってもらうことです。あと、海外の方にも進出していきたいなと思ってまして。
記者 今は他国言語に対応しているだけでプロモーションはしていないんですね。
森永 はい、していません。口コミで広まっています。


■「ネイル機能も希望」との意見
記者 さっき同僚の社員(男)に聞いてみたらネイルにもっと凝ってほしいという意見がでました。
森永 おー、『プーペガール』ならではの機能ですね。Flashで細かく再現できると思いますよ。 その内ご期待に応えられると思いますよ。
記者 男性社員の意見ですよ。


と、森永佳未氏に『プーペガール』のことをお聞きしたが、公私共にハマっている様子だ。
プーペガール』の文化からすれば女性会員が98%という数字も納得いくはずだ。今後は海外への本格進出、ブランドのとのタイアップなども継続して行っていくとのこと。
もちろん男性も楽しむことができるので興味のある方は登録してみよう。

参加:プーペガール

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