世界名作劇場の第26作目となるのが「こんにちはアン」。2008年に赤毛のアンが出版100周年を迎え、2009年は「赤毛のアン」アニメ放送から30周年ということで、「赤毛のアン」シリーズの続編としてカナダで発表された「こんにちはアン」をアニメ化。原作はカナダの児童文学作家バッジ・ウィルソンがモンゴメリ財団からの依頼を受けて執筆、日本では新潮社から出版されています。

アニメは前作の物語作りを踏襲しつつ新しいアンの世界を作りだしていて、子どもと一緒に大人が見ても楽しめる作品になっているようです。

今回のイベントでは谷田部勝義監督とアン役の日高里菜さんを招いてのトークショー、そしてオープニングとエンディングの歌を担当する井上あずみさんによるミニコンサートが行われました。

レポートは以下から。世界名作劇場第26作「こんにちは アン 〜Before Green Gables」



谷田部勝義監督とアン役の日高里菜さん登場。


中学生、14歳にしてアンという大役を努める日高里菜さん。


「これはアンがまだ小さかったころ、いかにして"赤毛のアン"が生まれたかというお話です。6歳から11歳までを描いていて、全39話の中でだんだん成長していきます」と作品紹介をする谷田部監督。


アンという題材を使っての制作について気をつけた点として、30年前の「赤毛のアン」が今見てもいい出来の作品なので、当時見ていた人を裏切らないように、かつこの作品ならではという部分を付け加えていくように、と苦労しているそうです。プレッシャーもかなりのもので「アニメに携わって30年、これが一番のプレッシャーです」とのこと。

「前の作品が並のものならよかったんですが、これが今見てもすごい作品なので大変です。かなり攻撃的に挑戦しているところもありますし、名作劇場としてオーソドックスに抑えるところもありつつという感じです」


司会:製作にあたってはカナダにも行かれたんですよね?

監督:空気だけ感じに行こうかと。「赤毛のアン」の舞台はプリンスエドワード島なのですが、「こんにちはアン」はそのプリンスエドワード島に行くまでの話で、本土のノヴァスコシアが舞台。プリンスエドワード島よりも荒々しく、森があって岩があり、川があって土も赤くないところで、プリンスエドワード島との違いを出さないといけない。

司会:それを絵で表現するのは難しいのではないでしょうか?

監督:今回は本当に、美術さんも相当挑戦的に、「こんなのテレビシリーズではできないだろう」という程の描き方をしてくれて。どうしてもテレビシリーズは大量生産しやすいように、なるべくコピーしやすいように、割とフラットな描きやすい絵にするんですが、今回の森元さんという美術さんは、まぁ大変なことをしてくれてます。

司会:かなり手が込んで、力の入った作品になっているということですね。楽しみです。ありがとうございます。





司会:では続いてアン役の日高里菜ちゃんに話を伺います。まずはアンの声、役をもらってどうですか?

日高里菜さん(以下日高):信じられなくて、でもすごく嬉しかったです。


司会:アンという役を自分がやるというプレッシャーはありますか?

日高:前作のアンの、一途で素直でかわいくて喜怒哀楽が激しくて、という女の子のイメージを壊さないように頑張ろうと思いました.

司会:監督どうでした?里菜ちゃんは?

監督:何をやってもアンなので、全然心配してないです。アフレコ現場でも年配の方たちに「ここで出るんだ」と教えてたり。物怖じしない、アンにぴったりです。

司会:アンの声を里菜ちゃんに決めた、決め手というのはあるんですか?

監督:賭けですね、最初は。オーディションに来てもらって、中学生なのに小学生みたいな声としゃべりかたをしていたので、現場でいろんなオーダーにちゃんと耐えられるかという心配はあったんですが、実際現場に入ってみたら、ぜんぜん柔軟で。すばらしいです。

日高:うれしいです。ありがとうございます。頑張ります。


司会:声優という仕事をやってみて、楽しいことや、逆に大変なことなどはありますか?

日高:やっぱり、自分の演じた作品に絵が載っかり音が載っかったものを見てみるとうれしくて、良かったなと思います。逆に大変なのは普通の映像の仕事とは違って、目で演技したり、手とか動きで演技ができない分、声だけで喜びや悲しみを表現しないといけないので、それは難しいなと思います。


司会:すごいですね。この感想もすごいですね。

監督:中学生、14歳ですよ。

司会:プロだから当然とはいえ、本当にしっかりとして、すごいですね。実際にできあがった映像を見てどうでしたか?

日高:感動しました。BGMも、色もすごくキレイで。感動しちゃいました。ありがとうございます。


司会:自分の声が、しかもアンとして流れてくるわけですからね。

日高:最初見るときは緊張して、第三者として見れなくてドキドキしちゃいました。

司会:監督もドキドキされたんじゃないですか?最初にみんなに見てもらう時は?

監督:カナダ大使館で試写会をやったときに一般の方に、年配の方から小さい子まで見てもらったのですが、その子たちがフィルムを見ているときにワッとか驚いたり、笑ってくれたりしているのを見て、ほっとしました。

司会:そうですよね。私も数日前に試写会で第1話を見せていただいて。面白くて泣けて、本当に楽しみな作品です。放送開始もいよいよですが、ドキドキしますか?

日高:ドキドキします。みんながどんな風に思ってくれるのか、不安ですけど。

司会:きっと良い評判になると思いますよ。監督は、自信の程は?

監督:絵のスタッフ、シナリオのスタッフ、美術さん、効果、音響、何から何までアンの世界に思い入れたっぷりに愛情持って作っていますので、自信があります。

司会:ぜひみなさんご期待ください。



続いては井上あずみさんのミニコンサート。

1983年デビュー、「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」で注目を浴び、アニメ以外にみんなのうたのタイトルコールや歌も歌っている井上あずみさん。現在は主にファミリーコンサート、CMソングなどで活躍しています。「こんにちはアン」ではテレビアニメ主題歌ではあまり例がないOP、EDの両方を歌っています。


井上:いつもは「隣のトトロ」や「天空の城ラピュタ」などジブリ作品を歌うことが多いのですが、今回は世界名作劇場ということでうれしいです。私もテレビの前で毎週日曜夜7時半に名作劇場を見ていたくちなので。うれしいと同時に緊張しています。すごくすてきな曲2曲です。聴いてください。

一曲目はオープニングテーマ「ヒカリの種」。








井上:「こんにちはアン」の原作も読んだのですが、生後3ヶ月でみなしごになったアンが色んな所をたらい回しになって、つらいこともたくさんあるんですけど、前向きに生きていこうという、すごく面白い話です。アニメでは6歳からなのですが、とってもかわいいアンが見ていただけると思います。「赤毛のアン」の原作も小さいころ読んだのですが、「こんにちはアン」を見た後に改めてまた読み返しています。テレビを見ている人たちがお父さんお母さん子どもたち一緒に楽しめる作品なので、たくさんの人に見てもらいたいなと思っています。

井上:今までに、「ラピュタ」は23年前、「トトロ」が21年前の作品ですが、いまでもカラオケで歌ってもらったり教科書に載っていたりと愛されている曲を歌わせてもらっているので、アンの主題歌も末永く歌ってもらえるような名曲になればいいなと思っています。

続いてエンディングテーマの「やったね♪マーチ」を披露。「『さんぽ』みたいに楽しい歌です」とのことです。


最後は谷田部監督と日高里菜さんも再び登場。


司会:井上さんの歌がオープニング・エンディング両方で使われるというのはすごくないですか?

監督:井上あずみさんの幅を、ぜひ見ていただきたい。

井上:「やったね♪マーチ」はいつもと違いますよね(笑)お気楽な感じで。

監督:あんまりがんばんないで気を抜いてやってほしい


井上:谷田部監督とは「フラカッパー」という、これも肩の力が抜けた作品でご一緒させていただいて。テレビアニメは初めてというわけではないんですが、でも今回、アニマックスさんでもBSフジさんでも毎週毎週流れるというのがうれしいですね。あと里菜ちゃんの、かわいいアンが。本当にかわいいですよね。

日高:ありがとうございます。

司会:里菜ちゃん、この歌がオープニングとエンディングで流れるのはうれしいですよね。

日高:本当うれしいです。聞いてて元気が出るんですよ!「やったね♪マーチ」とかすごいですよね。

監督:さっきも(裏で)踊ってましたからね。

司会:本当ですか。

井上:里菜ちゃんね、「やったね♪マーチ」歌えるって言ってましたよ。


会場の観客に一言ずつメッセージで、イベントは締めくくられました。

井上:たくさんの人に「こんにちはアン」を見てもらえるよう私もアピールしていきたいです。会場の皆さんも色んな人に話をしてもらえたら。とっても泣かせる、喜怒哀楽、1話1話、一つ一つ、ちゃんと作られているアニメだと思います。よろしくお願いします。

日高:不安も緊張もあったけれど今すごく、アンを演じていて楽しいです。まだまだ未熟者ですが頑張るのでよろしくお願いします。

監督:このフィルムを見てもらった後に「アンから元気をもらいました」というような感想を頂けるような作品を作っていますので、是非ご家族でご近所で、皆さんでご覧になってください。





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