フランス代表のレイモン・ドメネク監督が19日、W杯予選リトアニア戦2試合(3月28日アウェー、4月1日ホーム)に向けたメンバー23人を発表した。

 リストからはパトリック・ヴィエラ(インテル)が外れたが、ドメネク監督は「ケガは回復して試合にも出ているが、まだ本調子じゃない。彼とは電話で話し、本人もいちばんいい状態でないことを自覚している。彼がフランス代表の主将であることに変わりはない」と今回は見送ったものの、調子が戻り次第いつでも復帰させる考えを示した。

 GKについては、これまで通りマンダンダをレギュラーに、ロリスを控えにという方針。第3キーパーには、「ランドロー(パリ・サンジェルマン)の復帰はつねに考えている」が、今回はリーグ・アンでトゥールーズ(現在リーグ5位)躍進の原動力となっているカラソを選んだ。

 初選出は、これもトゥールーズで目下のリーグ得点王(17得点)と大活躍しているジニャック。2ゴール差で2位につけるギョーム・オアロ(パリ・サンジェルマン)も有力候補だったが、「ジニャックのほうが広いスペースに向いている」と対戦相手を考えた戦術的な選択であることを強調した。

 フランス代表のアキレス腱は、センターバック。ドメネク監督は「あまり選択がない」とギャラス-メクセスのコンビの控えにめぼしい人材がいないことを仄めかしたが、一度招集してまだ試合で使っていないラミと、すでに経験があるスキラチを選び、エスキュデ(セビージャ)、アビダル(バルセロナ)、ブームソン(リヨン)の招集を見送った。比較的層の厚い守備的MFからトゥラランをCBとして起用するアイディアも検討している。

 FWは左サイドで起用されている選手に偏っているが、アンリを再びセンターに戻すオプションがあることを示唆している。ヴィエラの代わりに主将を務めるのがアンリ。今回のメンバーでは、キャップ数が100を上回り、98年W杯とユーロ2000連覇を経験する唯一の選手となった。

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