2004年に月刊ニュータイプで連載されていた小説「シャングリ・ラ」が4月からアニメ化されます。今回、東京国際アニメフェア2009でその製作発表イベントとして監督とメインキャストによるトークショーが行われました。メンバーは別所誠人監督、北条國子役の高橋美佳子さん、美邦役の有賀由衣さん、草薙国仁役の石井真さん、石田香凛役の井口裕香さん、そしてスペシャルゲストとしてオープニングテーマを歌うMay'nさんが登場しました。

写真は左から別所監督、高橋さん、有賀さん、石井さん、井口さん、May'nさん。

詳細は以下から。
シャングリ・ラ
http://www.anime-shangri-la.jp/



「シャングリ・ラ」は月刊ニュータイプで連載された小説が原作になっており、小説は現在角川文庫で刊行中です。また、少年エースでコミックが展開されています。貨幣経済が崩壊し炭素経済という新しい概念が発生した近未来、温暖化が進み東京を森林にかえてしまおうというプロジェクトが進んでおり、富める人間たちが巨大建造物の中で生活する一方、貧しい人々はジャングルの中で戦い続けているという物語です。

ーー監督が原作を読んだ感想はいかがでしたか。

別所:最初にこれを読んで下さいと渡されたのですが、かなり分厚い本で上下段の二段組みになっていて「これを読むんですか?」というところからスタートしました。読んでみた感想としてはかなり破天荒なお話だなぁということですね。アクションもたくさんありますし、映像にできるのかと聞かれると「このままは勘弁して下さい」という感じでした。しかし、アニメーションならではのやり方がきっとあるはずだと思いここまで作ってきました。多少の変更はありましたれけど、原作のテイストを汲んで作れたと思っています。

ーーアニメにするにあたっての話が出ましたが、原作とアニメで違ってくるところ、変えなければいけないところみたいなものについてお話いただければと思います。

別所:作品の舞台自体は変えていませんが、たとえばモモコが使うムチが50mありますとなっていても映像では長さが出しづらいということでこれは無理だ、というところもあったり、あと言えない方向のところとかもあります。話の方向がこのままだと映像的に難しいなというところは変えています。出てくるキャラクターの性格とかは全く変えないで、原作の面白いところを映像化するように作っています。

ーーではキャストのみなさんに演じているキャラクターの紹介と、役作りへの意気込みなどを伺いたいと思います。まずは高橋さん、お願いします。

高橋:北条國子はみなさんイラストで一度はご覧になっていると思いますが、村田蓮爾さんがピンク色の髪の毛にセーラー服の姿で描いている女の子です。身体能力が高くて、いつも大きなブーメランを使って敵を倒したり戦ったりするような、明るくて元気という言葉がぴったりのキャラクターです。演じる上で気をつけていることは、オーディションを受けた段階で監督や音響監督から「そのまま真っ直ぐにやってくれたらいい」とそれぞれに言われたので、自分の信じた道をまっすぐ進めば國子というキャラになると信じてアフレコを進めています。やっていくうちに、真っ直ぐ元気というだけじゃなくゲリラのリーダーとしての風格や人を引っ張る力が彼女のセリフの端々に感じられるので、意識していきたいと思います。オカマキャラで母親代わりのモモコに対しては甘えん坊な一面も持っているんだなぁとアフレコの中でだんだんわかってきました。

ーー第一印象はブーメランを振り回して活発というイメージですが、ちょっと甘えん坊な部分があったり、メタルエイジという組織を率いるリーダーとしての顔があるわけですね。これをどう演じているかは映像を見てのお楽しみですか?

高橋:はい、とにかく突き進むしかないと思って頑張っています。

ーー続いて有賀さん、美邦についてお願いします。

有賀:美邦さんはオッドアイで、小さい子なのに総白髪でおかっぱという見た感じはすごい不思議な子です。地上に暮らしている普通の人たちとは違って上流階級・特権階級なので、高層の近未来ビルみたいなところに住んでいます。見た感じは可憐で可愛く、言ってることもいいんだけれど、実はものすごく恐ろしい一面を持っていて……純粋さゆえの怖さであったり、謎の力を持っていて、女官の人たちを怖い目に遭わせてしまうようなダークな一面も持っています。演じてみて思ったのは高貴さ、でも甘えたがりなところです。親は死んでいると思っているけれど、すごく自立した部分もあって、自分の中に二律背反するものをいっぱい持っている濃ゆいキャラクターだなって思います。思っていることがそのまま言葉として出るキャラではないので表現に乗っていくかっていうのはまだ試行錯誤中で、そこが面白いところです。

ーー美邦がすごい能力を持っているというのは原作を読んでいる人なら知っていることですが、読んだことがない人は映像を見ていただいたほうがショッキングだと思うのでこの場では伏せさせて頂きます。では続いて草薙役の石井さん、お願いします。

石井:草薙は國子とは敵対する関係にあるキャラで、軍人(少尉)であるだけにきっちりとした面を前面に押し出してはいるけれど、実は素朴な青年であり、一緒にいるとほっとするような青年なんです。美邦様とは違って思ったことを口にできる人、自分の信念で前へと進んでいける人なので、自分としては演じていてやりがいのあるキャラクターです。國子が破天荒なのに対して、軍人さんなので自分の中に正義はあるんですけれど、やりたいことはしっかり考えて邁進しているキャラです。自分としてはそういうきっちりしたところは出したいんですけれど、内面は正直者で素朴なお兄ちゃんだというところを何となく匂わせるような芝居ができるように、課題としてキャラに当たっていきたいです。

ーーギャル率が高いシャングリ・ラの中では数少ない男性キャラ、しかも主要どころということで、やりやすかったりやりづらかったりするのではないかと思います。少なくともこの(ステージにいる)4人のキャラの中では一番まともなキャラではないかと思います。

石井:いやいや、そうとは言い切れないですよ(笑)

ーーありがとうございます。では石田香凜について、井口裕香さんからお願いします。

井口:香凜はアトラスという森林化された東京の高層ビルに住む10歳の女の子です。すごく頭のいい子で、飛び級で大学を卒業していて、大学の友達とメデューサという炭素をいじるおっかないものを使ってお金儲けを楽しんでいます。10歳なのに「お金が何よりも大事」という考えを持っている子で、普通の女の子よりはだいぶ醒めているという印象です。演じてみると表情も醒めているし、発言も醒めているし、でも少しは可愛らしさがあるのかなと思って演じてみたら音響監督に「子どもらしさは意識せず、冷たく醒めたところを意識してやるように」と注意されました。「やったー」というセリフでも、10歳の女の子が喜ぶような表現をするのではなく、世間に対しての見方が違う、お金第一という醒めた女の子だというのを意識して演じています。

ーーここだけ聞くと、作品を知らない人にはイヤな女の子に聞こえますね(笑) 実はお金を集めているのにはちゃんと理由があるんですが、これは実際に作品を見ていただいた方がいいかなと思います。さて、こんな皆さんが集まっているアフレコ現場なのですが、雰囲気はどんな感じなのでしょうか。

別所:(シャングリ・ラは)いわゆる萌えアニメ系とは趣が違う内容になっているので、最初に音響監督に「お芝居が上手なひとがいい、でないと正直今回困ります」ということをお願いして、わりとベテランの方にたくさん入れてもらって、ここ(ステージ)にいる人たちも芝居のできる人ということで入ってもらっています。若い人とベテランの人たちで分かれちゃうのかなという怖さはあったんですが、意外に入り交じっていて、ミキサー室(調整室)から見ている限りでは和気藹々とした雰囲気ですね。人数が多いので、毎回賑やかです。

ーー登場人物が毎回多いんですね。

別所:そうですね、毎回10人以上……ガヤや、メタルエイジのA、B、Cさんというので入っている人も入れるとスタジオにぐるりといる感じです。ガヤを取るときは楽ではあるんですけれど、「ガヤください」と合図したら大騒ぎになっちゃう。人が多いだけにどうなっちゃうんだろうという不安は多少ありましたが、今見ている限りではなさそう……ですが、どうですか高橋さん、中にいる人としては。

高橋:中にいる人間としては……えーと、なんでしたっけ?(笑)

(一同笑)

高橋:アフレコ現場、めちゃめちゃ仲良くやってます。仕事現場なので、和気藹々でキャピキャピという部活みたいなことではないけれど、作品の雰囲気が日常よりもピリッとした生きるか死ぬかという世界を描いているので、緊張感を持っていた方がいいかなと思っていて。私は誰彼構わずわいわいおしゃべりという感じではないですが、ベテランの役者さんがたくさんいらっしゃるので、すごく安心して幸せだなと思いながらやっています。あんな大御所の方に囲まれてのアフレコというのは、最近の作品ではあんまりなかったような気がするので、とても刺激的でありがたい環境だなと思います。

ーーそうですね、ベテランの方がたくさんいらっしゃいますね。

高橋:私の隣には京田(尚子)さんがいらっしゃってドキドキしつつやってます。

ーーここでシャングリ・ラらしい質問をさせて頂きたいと思います。「シャングリ・ラ」というと東京が舞台ながらうっそうとしたジャングルなんですね。そこで、皆さんが住んでいるところがある日突然密林になったらどうしますか、という質問なんですけれど、どうですか監督。

別所:作品の中で國子たちが住んでいるドゥオモというコミュニティの周りはすごい密林になっていて、今の東京とは違って蝉は鳴かないだろう、謎の南洋系の鳥の声がしたりして、ちょっと亜熱帯の雰囲気なんじゃないか……と考えて、ハックルベリーみたいに木の上に家を造って謎の鳥を眺めて暮らしたいですね。

ーー普通に順応していくと。高橋さんはどうですか。

高橋:私はすごく喜んで探検に出かけると思います。

ーー密林は好きですか?

高橋:想像してみて下さい、東京都内にすごいジャングルが広がっていたら……すごく嬉しくならないですか、私だけ?普段は空気が都内だと気になるのが、森林に囲まれて見たことのない野鳥がいて、とか。怖い部分もあるけど、なんて楽しそうなんだろうと。

有賀:すごいプラス思考ですよ、素敵です。

高橋:あれ?違う?

ーー有賀さんはどうですか。密林といっても、原作を読まれた方はわかると思いますが、スコールが来るたびに人が流れて死んでいくというすさまじい自然なんですけれど。

有賀:目が覚めたら「あ、夢だな」と思ってもう一回寝て(笑)。起きて寝てを繰り返して、どうしても身体に違和感を覚えて「ああ〜、これが現実なんだ」とショックを受け、「あたしのネコさんはどこ!」ってネコを探します。

石井:ネコ、逃げたという前提になってるんだ。

有賀:そう、逃げた。

高橋:飼ってるんですよね。

有賀:飼ってます。現金なネコなので、きっとどこかに逃げてます。

ーーああ、野生化していると。

有賀:野生化しちゃってます。

ーーありがとうございます。石井さんはどうでしょう

石井:僕は絶対にそんな楽観視できないので、自分の周りをくまなく探索して、食べられるものはないかとか、誰か他に人がいないかと探したりとか。まず探さないと怖いですからね。

ーーいかにも草薙らしい意見が出ましたね。では井口さん、どうでしょう。

井口:いやー、恐ろしいですよね。私は美佳子さんの意見がすごいステキだなと思って。原作を読んだこともあって、東京の規模でジャングルになったらえらいことだなと思うので、とりあえず田舎の方に逃げて、安全なところ安全なところへと行きたいですね。目の前に生えているものは切ってなくして、でまた生えてきたらもうなりふり構わず逃げます。居場所を求めて。で、その過程で美佳子さんに会ったらついていきます(笑) 便乗して。

高橋:ついてきて!

ーーでは、もう一つシャングリ・ラらしい質問をしたいと思います。作品のキーアイテムとして出てくるのがカーボン製のブーメランです、國子のアイテムですね。これが落ちていました。切りたいモノや戦いたい相手がいればお知らせ下さい、とあるんですが、別所さんはあまり個人名を出さないように(笑)

別所:さっき具体的に名前を出したらやめて下さいって(笑) とりあえず、ぶった切りたいのはなくなりつつあるスケジュールですね。スケジュールをぶった切って、ちょっと増やしたいですね。かなり切実でシャレにならないですけど。

ーー高橋さんはなんですか、ぶった切りたいもの。

高橋:えー……なんでもかんでもなんですけど(笑)、とりあえず何でも切れるっていうことであれば、富士山とかをパーンってきれいに切ってみたいですね。

ーースケールがでかいですね。

高橋:アポロチョコが半分に分かれるみたいにスパーンとやってみたいです。

ーー大きさが全然違いますよ、すごい落差ですよ(笑)

高橋:なんかこう、すっきりしたいですよね。大きなビルとかビッグサイトでもいいですけど、スパーンって。

ーーああ、國子らしいですね。いい意見だと思います。

高橋:どうせなら大きいモノを切ってみたいと思います。

ーー実際原作でも、後半になると戦車をぶった切っちゃったりするんでねえ。どうでしょうか有賀さん。

有賀:私はさすがに富士山は切れないんですけれど、ちょっとテクニカルに、桃とかイチゴ畑をバサーって切って果実をボタボタボタって落としてみたいです。そしておいしいおいしいって食べたいです。

ーー石井さんどうですか、横でポカーンとしてますけど。

石井:何でも切れるわけですよね……似たようなものですけれど、目の前に広がる風景を真っ平らにしてみたいですね。

井口:皆さんけっこう、破壊系ですね。

ーー井口さん、どうですか。

井口:ブーメランを使って……今どうしようかなって考えながら見上げたら「出口」とか「GONZO」とか(バルーンが)いっぱいあるので、あれを落としてみたいですね。サッて。

ーー制作会社です(笑)

井口:すいません(笑)

ーーとりあえず、目に見えている大きなものを切ってみたいと。

井口:そうですね。

ーーよくわかりました。そういうわけでシャングリ・ラっぽい話をしたんですけど、ここで本邦初公開となるシャングリ・ラのOPアニメができたそうで、今回ここにいる皆様だけにご覧頂こうかと思います。

OP上映中。写真はイベント終了後に二度目のオープニング上映を行った際のもので、キャスト陣も食い入るように見つめていました。


ーーはい、ということで。かっこいいですね。

高橋:かっこいい、鳥肌立ちました。

ーーこれはすごいですね……。ここでちょっと感想をお聞きしたいと思いますけれど、高橋さんどうですか。

高橋:涙ぐんでしまいました、あんなに國子が表情豊かにオープニングで暴れているとは思ってもみなかったです。すごい感激しました。

ーー私も「すごい、すごい」とばかり言ってしまうんですけれど、どうでしょう有賀さん。

有賀:本当にかっこよくて、はじめて國子を背にして緑化してしまった地上をロングで見たんですけれど、「こんなんなっちゃったの、東京!」って臨場感が伝わりました。

ーー見覚えある建物とかも緑に覆われてましたね。どうでしょう石井さん、盛り上がってますけど。

石井:すいません、(井口さんが)いなくなってるんですもん。

井口:いましたいました、ずっとここにいました。すごかったです。

ーーどうですか、ご覧になられて。

石井:まず「シャングリ・ラ」という文字が特徴的ですよね。台本にも出ていたんですけれど、色がついて改めてすごいなと。

ーーちなみに樋口眞嗣さんがデザインしたものですね。

石井:なんかちょっと芸術的な感じで。見たことのある風景が森に覆われてしまっていて、映像になるといいですね。

ーーまして馴染みのある建物ばかりだけに余計ですね。

石井:はい、衝撃的でした。

ーー井口さん、どうですか。

井口:はい、あのすごい感動的で……。

石井:見てないでしょ!

井口:皆さんとここで見てましたよー(笑)

石井:今だって、ボソッと「どんな映像でした?」って言ったじゃない(笑)

井口:なんかすごい動いていたので、これが毎週見られるかと思うと…

高橋:(笑)

石井:それ僕が言いました(笑)

井口:シャングリ・ラっていう文字が…

石井:僕が言いました、今(笑)

井口:これが毎週オープニングとして見られるというのは、オープニングからワクワクドキドキして……どうしてそんなに笑ってるんですか。

高橋:いや、説得力ないなって(笑) 裕香ちゃんは本編でもういっぺんオープニング見て、ね。

井口:オンエアで、これが!って。

ーーちゃんと見て下さいね(笑)。

井口:はい、すいませんでした。

ーーということで、みなさん映像に目が行っていたと思いますが曲が流れてましたよね。ここで今回のオープニング曲「キミシニタモウコトナカレ」を歌っているMay'nさんにご登場いただきます。

(May'nさん登場)

May'n:こんにちは、May'nです。

ーーMay'nさんはオープニングはご覧になりましたか?

May'n:はい、先ほど見てました。「シャングリ・ラ」っていう世界観が表れていて疾走感もあり、本編が楽しみです。歌うときの呼吸が映像と合っていて、樋口(眞嗣)さんとは歌うときの呼吸が合うのかな?と思いました。空気が音楽と合ってる気がします。

ーー疾走感という言葉がぴったりな感じですね。曲名が「キミシニタモウコトナカレ」となかなか意味深なタイトルなんですが、これはどんな思いを込めて歌っているんですか?

May'n:「生きてみろ」とか「死ぬな」ということをメッセージとして伝えたかったんです。キャラクターの國子やモモコらみんなの思いを込めることができて、戦わなくていいならどんなに幸せだろう、でもみんなの守るために戦わなくちゃいけない、そういう気持ちで歌いました。

ーーせっかく監督がいるので、「こんな雰囲気の作品にして下さい」というリクエストあればどうぞ。

May'n:どんな感じでも大丈夫ですかね?

別所:えぇ?

ーーきっと大丈夫だと思いますよ。

May'n:私はミーコのキャラクターが好きで、あんまり可愛らしくないオカマですけど、もうすこし可愛らしく見える瞬間というのが欲しいなと思います。

ーーということなんですけれど、監督どうですか。

別所:……え?(笑)

ーー現状でも可愛いんじゃないかとか、どうでしょうか?

別所:たしかに可愛いかと言われると微妙ですけど(笑)。このあと美邦のお付きの人になって着物姿になることがあって、可愛らしさという部分をどれぐらい出せるかわからないけれど、美邦のお母さんのように子どもを思う可愛らしさというのを出せればと。

ーーちょうどミーコが出ましたが、もう一人ニューハーフのキャラクター、モモコというのもいます。モモコとミーコでワンセットみたいな感じなのですが、このニューハーフのキャラについては声優さんを敢えて伏せています。第1話のスタッフロールをみるとキャストのところの名前が二人のところだけなぜかハートマークで隠れているということになっています。あの人がこんな声を?というマル秘キャストが仕組まれていて、視聴者のみなさんには声優当てクイズに参加いただければと思っていますので、詳しく公式サイトをご覧下さい。ということで、せっかくなので監督への無茶振りタイムを続けて、ミーコとモモコがどういうキャラなのか説明してもらいつつ、ちょっと声優のヒントをいただきたいと思います。

別所:モモコは六本木でニューハーフバー「熱帯魚」をやっているママという設定です。ニューハーフなので男です。柔道で金メダルを取れるぐらい強い人というところを踏まえつつ、國子に対しては母親としての優しさ、母性愛みたいなものをきちんと出せる人です。ミーコも同じく、ドゥオモにいるときはそれほどでもないですけれど、美邦と出会ってから今までになかった子どもを愛でる喜びみたいなのに目覚めていくキャラです。ヒントは……言いづらいですね。いろいろと考えた結論は「名前の中にモノの大きさみたいなのが入ってますよ」と。

ーーモノの大きさみたいなの、というと「大きい」とか「小さい」とか?

別所:「中くらい」とか「すごいでかい」とか「超」とか。これがギリです。

ーー実際はオンエアを見ていただいて、ということですね。

別所:名前がテロップで出ないのに、よく事務所がOKしたなと思います。ドキドキだったんですけれど、ここまで伏せているものですから期待してもらってもいいと思います。

ーーミーコを演じている声優さんについてはどうでしょう。

別所:ヒント……同じ、じゃだめでしょうか。

ーーミーコを演じている声優さんも、名前の中に大きさを示すものが入っている、と。

高橋:言われてみればそうですね

別所:いろいろ話をして絞り出したギリギリのところです

ーー実際オンエアを見て声を聞いてもらって、「この人かこの人かな?」と候補があがってきたときにこのヒントが役立つんじゃないかと思います。実際には聞いて当てていただきたいですね。正解がわかった方は、公式ページからご参加下さい。正解者には「特製待ち受け」、応募者全員には「ステキなボイスメッセージ」だそうです。

高橋:誰のですか?

ーー……誰でしょうね?オカマキャラは誰かをあてるクイズですから……というわけで、ぜひご参加ください。ここからちょっと告知タイムです。放送開始は4月5日(日)からです。放送局はチバテレビ、テレビ埼玉、KBS京都、テレビ神奈川、TOKYO MX、サンテレビ、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ北海道で、4/5のチバテレビとテレ玉を皮切りにスタートします。また、インターネットでの無料配信も4/10からスタートします。ほか、本編に先がけてのウェブ先行試写会も実施されます。そしてさらに、先ほど流れていたMay'nさんの歌う「キミシニタモウコトナカレ」が5/6に発売される予定です。ぜひみなさんチェックをお願いします。

May'n:お願いします。

ーー最後に一言ずつ、今後の意気込みをお願いします

別所:今回は初監督で、どこまでできるかという不安だらけでここまで来ましたが、お話は自分なりに満足してきちんと考えて作っていますので、ぜひ期待して見ていただけたらと思います。

高橋:國子はまっすぐで自分の気持ちを100%ぶつけて体当たりしていけば、きっと國子のエンディングがあって自分も変われるんじゃないかというような、國子という役に賭けていますので、最後まで走り抜けたらと思います。また、今年は私の声優デビュー10周年ということもあって、この役に出会えたのも何かのご縁だろうと思っているので、気合いが入ってます。頑張っていくのでチェックして下さい。

有賀:私はこれが初の国産アニメのレギュラーなので、すごく嬉しいです。真面目にきちんと取り組んで頑張ってます。それだけではなく、みなさんといい雰囲気で、和やかに、時にピリリと辛く、撮っていきたいと思っております。

石井:美邦様と違って、テンション高いですよね有賀さん。

有賀:そんなことないです。

石井:いやいや、僕もテンション高く行きたいと思います、作品自体も、目に飛び込んでくる映像・風景、キャラクター、それぞれに個性豊かだと思ってます。第1話のアフレコでは僕らの先輩方がその個性豊かなキャラゆえにかなりキャラづくりに四苦八苦されていた現場でした。それを見ながら僕ももっと勉強しないといけないと思ってしまう現場ですので、作品共々よろしくお願いします。

井口:私たちが声を入れるのはアニメの制作過程でも最後の方なんですけれど、こうやってオンエアを楽しみにして下さる方がたくさんいることがとても嬉しいです。香凜という役はこれまでにやったことがないような役ですが、毎回毎回現場で自分のやることをやって、先輩のお芝居を観ていろんなことを学んでやっていきたいと思いますので、放送を楽しみにして下さい。

May'n:シャングリ・ラのアフレコを見学して、原作を読んでいても世界観がよく出ているアニメだなと思います。みんなの一体感もすごいし、この素晴らしい現場に主題歌という形で参加できて嬉しく思っています。アニメの世界のお話ですが、ただの作り話ではなく、もしかしたら現実にこういう状況のところもあるかも知れないし、自分たちの未来かも知れない。そういう今のアニメにはあまりないんじゃないかというテーマの作品に参加することができて、ただの戦いや「強い」というだけじゃなく、人間味のある部分を私自身がすごく楽しみにしているので、みなさんも楽しみにして下さい。

ーー本日はありがとうございました。

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