コナン君と金田一少年の疫病神対決から始まった、大真面目に漫画の主人公を現実世界の尺度で分析するこの企画。今回のテーマは、”何故、攻撃を受けて壁に叩きつけられたら壁まで壊れるのか”というもの。現実だとあれぐらいの攻撃を受けたら、人体にどれぐらいの影響があるものなのか調べてみた。

バトル漫画では必ずと言っていいほど出てくるのが、攻撃を受けて吹っ飛ばされるシーン。吹っ飛ばされるだけならまだ、攻撃の威力が確認できるのでいいのだが、たまに壁や建物に叩きつけられて、壁や建物まで衝撃を食らう場合がある。

攻撃を受けたキャラクターにも衝撃はある様子なのだが、キャラクターだけではなく、叩きつけられた壁や建物にまでくもの巣状のヒビが入ったり崩壊してしまったりしていることがある。普通、ああなるものだろうか。

まず、飛び降り自殺と同じようにアスファルトに叩きつけられているとすると、アスファルトにヒビが入るということはない。普通ならば、見るも無残な状態になって死ぬ。もし生きていたとしたら、人体各所の脱臼・骨折および内臓破裂・脳挫傷などを負う。

これは、アスファルトの方が強度が高いからである。よって、あのような現象が起こる場合は、とてつもなく人体が硬化されている。もしくは、叩きつけられて壊れた壁や建物が柔らかい。このどちらかで無いといけない。

壁や建物まで壊れる現象が、異世界や不思議な現象が起こる世界で起こっているのならば納得できる。力学は無視されてしょうがないかもしれない。しかし、ある程度、現実と同じように描いている場合は今までの基準からかなりずれるので、かなりおかしい。

同様に、攻撃の衝撃で人体の形に壁に穴が開いたり、地面に埋まったりということも実際にはありえないことだと言える。

いつからあの表現がまかり通るようになったのかわからないが、是非、現実と同じように描いている漫画は、壁や建物に叩きつけられただけで普通の人間ならば死んでしまうということを念頭に置いて欲しい。

(編集部:藤岡あかね)

【関連記事】
【テック漫研】同じ顔のキャラに出会う確率って、どのくらい?
【テック漫研】あのキャラは、なぜ大怪我でも闘えるのか。
【テック漫研】あのキャラの髪は多すぎないか?
【テック漫研】気絶するほどマズイ料理、どうやって作る?

-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!