■インテル、後一歩に迫りながらゴール割れず
 イングランドとイタリアのチャンピオン同士による大一番は、現在世界最強のリーグといわれるプレミアのマンチェスター・ユナイテッドが、改めてその強さを見せつける形でインテルを葬った。
 オールド・トラッフォードで行われた試合は、立ち上がり4分、CKからヴィディッチが頭で叩き込み、早々とホームチームが先制点を奪う。インテルはムンターリではなくヴィエラを先発に抜擢したが、ヴィディッチのマークをはずしてしまったのはヴィエラだった。
 早すぎる失点が逆に功を奏したのか、その後は積極的にゴールを目指すインテルが押し込み、30分にはセットプレーからイブラヒモヴィッチがヘディングシュートをクロスバーに当てるなど、チャンスの数でマンUを上回った。37分にはGKジュリオ・セーザルとオシェイが1対1のシーンとなり、あわや2失点目だったが、これはジュリオ・セーザルが好セーブした。
 内容は上々のインテルだったが、後半に入ってすぐの49分、ルーニーのクロスからフリーで走り込んだクリスティアーノ・ロナウドが頭で決め、プレミア王者はしたたかに追加点を奪った。
 絶望的な1点をたたき込まれたインテルはアドリアーノを投入。アドリアーノは投入されてすぐにカンビアッソのクロスから絶好のボレーシュートを放つが、これもポスト。
 運にも見放されたインテルを尻目に、マンUは余裕の表情でタイムアップのホイッスルを聞いた。

◇マンチェスター・ユナイテッド 2−0 インテル
 [得点] 4分:ヴィディッチ、49分:ロナウド
 2試合合計2−0でマンUが勝ち抜け