リーグ・アン第27節を終えたところで首位リヨンに1ポイント差まで迫っているパリ・サンジェルマン(PSG)。降格の危機にあえいだ過去2シーズンと見違えるような好成績には、オフに行なった大型補強が少なからず作用しているはずだ。

 そんな中、10日付のル・パリジャン紙がPSGの選手たちの月給(税込み)を明らかにした。稼ぎ頭は補強の目玉、クロード・マケレレ(前チェルシー)とルドビック・ジュリ(ASローマ)でそれぞれ28万5000ユーロ(約3560万円)と26万ユーロ(約3250万円)。これに続くのが、同じく今シーズン鳴り物入りでPSG入りしたセルビア人FWマテヤ・ケジュマン(前フェネルバフチェ)の25万ユーロ(約3120万円)。

 ケジュマンはこれまでリーグ戦16試合に出場したが、先発はわずか2試合、プレー時間は1試合平均25分に過ぎず、1得点しかあげていない。コストパフォーマンスのもっとも悪い例で、風当たりが強まりそうだ。

 一方、コストパフォーマンスで最高なのは、これも新加入のギョーム・オアロ(前ル・アーブル)。昨季まで2部チームの選手だったとはいえ、目下のリーグ得点王(15ゴール)が8万ユーロ(約1000万円)。もうひとり今シーズンのPSG躍進の原動力と言われるのがステファン・セセニョン(前ル・マン)だが、こちらも12万ユーロ(約1500万円)と“お得”だ。

 在籍の長い選手たちについては、5シーズン目のMFロテン(30)とDFアルマン(28)が16万ユーロ(約2000万円)と15万ユーロ(約1875万円)、3シーズン目のGKランドローが14万ユーロ(約1750万円)と低めに抑えられている。とくにランドローに関しては、レアル・マドリーがセカンドGKとして獲得を検討しているとの噂も流れており、このままPSGが上位をキープした場合、シーズン終了後の“銭闘”が予想される。

 ちなみに、PSG でいちばんの“安月給”はコンゴ民主共和国出身の21歳、ラリー・マビアラの7000ユーロ(約87万円)。