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【福永泰のスロー解析】細貝萌の"シュート"

【福永泰のスロー解析】細貝萌の

インタビュー・文●編集部
写真●新井賢一、足立雅史

「浦和レッズマガジン3月号(2月12日発売)より」

カメラマンが撮影した膨大な試合写真のストックの中から、現在のレッズを象徴する印象的な連続写真を選び出し、元浦和レッズの福永泰氏がそのプレーを徹底的に解説。試合中に起こったほんの一瞬の出来事を連続写真であらためて見てみると、想像もしなかったさまざまな事象が浮かび上がってくる。今月の写真からはいったい何が明らかになるのだろうか?


常に体と頭の準備を整えていることを象徴するプレー

――今回は昨シーズンの最終節、6失点の大敗を喫した横浜FM戦から細貝選手のゴールを取り上げました。まずはこのプレーについての印象を教えてください。

「大量失点を喫した中での唯一の得点でしたよね。ただ、おそらくこのプレーはシュートを狙ったわけではないと思います。精いっぱい足を伸ばして、何とかボールを生かしてゴールへの可能性を残そうというプレーですね。相手に体を入れられながら強引に左足を出して何としてでも次につなげようとする。細貝の特長の一つでもある気持ちの強さが伝わってくるプレーだと思います」

――新シーズンのレギュラー争いに挑む上で、ほかの選手にはない細貝選手の特長はどんなところでしょうか?

「見ている人が最も共感できる部分は、やはり気持ちを全面に押し出したプレーだと思います。細貝はどんな劣勢でも集中力を切らさず、常に全力を出そうと努める。それが見ている僕たちにも伝わってくるし、チームメートにもサポーターにも勇気を与えてくれる。そういう選手の存在は大きいと思います」

――昨シーズンは積極的な飛び出しも光りました。

「そうですね。運動量の多さはアピールポイントの一つだし、対人にも強いから広範囲で相手の攻撃をつぶすことができる。昨シーズンは前線にも積極的に顔を出せるようになりました。そこで今シーズンの課題となるのが、先ほども言ったように、チーム全体のバランスを考えた的確な判断と、プレーを完結させて自分のポジションに戻るということ。それがもっとできるようになれば、細貝の特長が今よりもっと引き立つと思います」

――開幕まであと少しです。今シーズンの細貝選手にどういった成長を期待していますか?

「気持ちをプレーで表現できる選手なので、ゼロからスタートを切ったチームの先頭に立って、ぐいぐい引っ張っていけるような選手になってほしいですね。それだけのプレーを見せてくれているし、チームの根幹にかかわるような部分にも積極的に絡んでほしいと思います」


福永 泰 Yasushi FUKUNAGA
1973年3月6日生まれ。東京都出身。172cm、64kg。FC町田→桐蔭学園高→青山学院大→浦和(95〜2001年)→仙台(02〜04年)。95年、浦和にトレーニー契約で加入。たぐいまれなスピードとテクニックがオジェック監督の目にとまり正式契約を結ぶ。FWからボランチまでこなせる万能選手として活躍。背番号10を付け、サポーターに愛された。現在はサッカー解説者、バルドラール浦安のスポーツディレクター、ミスマガジンフットサルチームの監督として活動。福永泰フットサルクリニックをSALU西浦和とSALU和光成増で開催中(http://futsalpoint.net/)
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