女性
支配的な恋愛関係を、終わらせる方法とは?【独女通信】
2009年03月14日14時00分 / 提供:独女通信
「やっぱり寂しくて、彼に電話しちゃった……」
と語るのは、恋人と別れたばかりの美紀子さん(31歳)。5歳年上の会社社長と1年間付き合っていたけれど、彼の高圧的な物言いや「だからお前は仕事ができないんだ!」と言わんばかりの見下した態度に耐えられず、「こんなモラハラ男、付き合ってても意味がない!」と、彼女の方から別れを切り出した。しかし「いや、彼には仕事のことで色々アドバイスもしてもらったし、やっぱり悪いのは私かも……」と思い、その3日後に連絡してしまったそうだ。
そういえば先月、著書『ふぞろいな秘密』で玉置浩二からDVを受けていたと告白した石原真理子も復縁&結婚したし、モラハラやDVを介して強烈に惹かれ合った2人は、一度離れても元に戻ってしまうものなのだろうか? しかし美紀子さんはそんな自分に嫌悪を覚えていて、本心では縁を切りたいとも思っているそうだ。彼女は一体、どうしたらいいのだろう?
「やはり彼から離れるべきだと思います。そのためには違う相手を探すのではなく、自分自身の中に存在不安があることを認め、癒し、本来の自分に戻ること。それが最初の第一歩です」
と教えてくれたのは、以前『モラハラ男と独女の泥沼恋愛(前編)』でも登場した、家族カウンセラーの中尾英司さんだ。
モラハラやDV男(以下、ハラッサー)に惹かれてしまう女性は、自分の気持ちを親に受けとめてもらえず、親からの押しつけを受けて育った人が多い。そういう人は自分に自信を持つことができず、かつ親(人)の受け皿となる生き方が身についてしまっている。自分の背骨がない彼女たちは、確固たるものを持ち、自分を受け止めてくれるかのようなハラッサーに惹かれてしまうし、人を道具にするハラッサーは、その女性が受け皿になる人間であることを敏感に見抜いている。こうして、互いに熱烈に惹かれあって結婚に至るケースも多い。
「自立した大人であれば、『この人おかしい』と気づき、離れていくものです。しかし受け皿としての生き方が身についている人はハラッサーのおかしさに気付かないか、たった1人になってしまう不安が怖くて我慢してしまうんです」
しかし暴力やモラハラの度が過ぎていくと、今度はさすがに命や精神が危なくなってしまう。そこで「もうダメ! 耐えられない!」と一度は別れを切り出す。離れて安心すると自分の心が出てくる。すると幼い頃に感じた寂しさや孤独が蘇るが、それを相手と別れたくない衝動だと自分が勘違いするため、再びハラッサーの元へ戻ってしまうそうだ。
「それを繰り返していくとどんどん自尊心や気力が失われ、怒りが溜まっていきます。怒りとは人としての尊厳を傷つけられたときに湧いてくる感情だからです。その怒りがある時ふとしたことで爆発したとき、例えば『DV男性を、女性が耐えかねて殺害』みたいな事件や事故を引き起こすこともあるんです」
やっぱり美紀子さんは、別れたほうがいいような気がする……。彼女がどうすれば彼から離れられるか教えてください!
「存在不安を克服することです。でもそれは、誰かに救いを求めることではありません。自分が自分を見捨てない決意をし、救ってあげることです。そのためには、まず自分が育ってきた環境、親との関係を見直してみてはいかがでしょうか」
え? 彼ではなく親ですか?
「出逢った相手は自分の鏡です。自分が親から卒業できたときに、彼との別れは必然的にやってきます。なぜなら、自立した人間と共依存の人間は一緒にいることができないからです。親から卒業して自立するためには、親子関係の中で言えなかったり、あきらめたりして封印してきた自分の感情を、すべて自分で受け止めることです。というのも、封印した感情は“衝動”となって自分を突き動かしますが、自分に受け止められた感情は落ち着くからです。こうしてすべての感情を受け止めたとき、存在不安も消え自立に向かえるのです。ただ、これはとても苦しく辛い場合がありますので、時にはカウンセラーの力を借りる必要もあるでしょう」
Aさんがイヤだから別れてBさんと付き合うのでは、結局同じことの繰り返しになってしまうと中尾さん。まずは心の自立を目指せば「彼がいないとダメ!」と錯覚するサイクルに陥ることもなくなるし、出会う相手も変わってくるそう。
美紀子さんを笑えないと感じたあなたは、自分を責めたり相手を変えようとするのではなく、まずは自分自身を見つめることから始めてみてはいかが?(久保木りん)
■関連ページ
・モラハラ男と独女の泥沼恋愛(前編) │(後編)
■参考サイト
・中尾相談室
と語るのは、恋人と別れたばかりの美紀子さん(31歳)。5歳年上の会社社長と1年間付き合っていたけれど、彼の高圧的な物言いや「だからお前は仕事ができないんだ!」と言わんばかりの見下した態度に耐えられず、「こんなモラハラ男、付き合ってても意味がない!」と、彼女の方から別れを切り出した。しかし「いや、彼には仕事のことで色々アドバイスもしてもらったし、やっぱり悪いのは私かも……」と思い、その3日後に連絡してしまったそうだ。
そういえば先月、著書『ふぞろいな秘密』で玉置浩二からDVを受けていたと告白した石原真理子も復縁&結婚したし、モラハラやDVを介して強烈に惹かれ合った2人は、一度離れても元に戻ってしまうものなのだろうか? しかし美紀子さんはそんな自分に嫌悪を覚えていて、本心では縁を切りたいとも思っているそうだ。彼女は一体、どうしたらいいのだろう?
「やはり彼から離れるべきだと思います。そのためには違う相手を探すのではなく、自分自身の中に存在不安があることを認め、癒し、本来の自分に戻ること。それが最初の第一歩です」
と教えてくれたのは、以前『モラハラ男と独女の泥沼恋愛(前編)』でも登場した、家族カウンセラーの中尾英司さんだ。
モラハラやDV男(以下、ハラッサー)に惹かれてしまう女性は、自分の気持ちを親に受けとめてもらえず、親からの押しつけを受けて育った人が多い。そういう人は自分に自信を持つことができず、かつ親(人)の受け皿となる生き方が身についてしまっている。自分の背骨がない彼女たちは、確固たるものを持ち、自分を受け止めてくれるかのようなハラッサーに惹かれてしまうし、人を道具にするハラッサーは、その女性が受け皿になる人間であることを敏感に見抜いている。こうして、互いに熱烈に惹かれあって結婚に至るケースも多い。
「自立した大人であれば、『この人おかしい』と気づき、離れていくものです。しかし受け皿としての生き方が身についている人はハラッサーのおかしさに気付かないか、たった1人になってしまう不安が怖くて我慢してしまうんです」
しかし暴力やモラハラの度が過ぎていくと、今度はさすがに命や精神が危なくなってしまう。そこで「もうダメ! 耐えられない!」と一度は別れを切り出す。離れて安心すると自分の心が出てくる。すると幼い頃に感じた寂しさや孤独が蘇るが、それを相手と別れたくない衝動だと自分が勘違いするため、再びハラッサーの元へ戻ってしまうそうだ。
「それを繰り返していくとどんどん自尊心や気力が失われ、怒りが溜まっていきます。怒りとは人としての尊厳を傷つけられたときに湧いてくる感情だからです。その怒りがある時ふとしたことで爆発したとき、例えば『DV男性を、女性が耐えかねて殺害』みたいな事件や事故を引き起こすこともあるんです」
やっぱり美紀子さんは、別れたほうがいいような気がする……。彼女がどうすれば彼から離れられるか教えてください!
「存在不安を克服することです。でもそれは、誰かに救いを求めることではありません。自分が自分を見捨てない決意をし、救ってあげることです。そのためには、まず自分が育ってきた環境、親との関係を見直してみてはいかがでしょうか」
え? 彼ではなく親ですか?
「出逢った相手は自分の鏡です。自分が親から卒業できたときに、彼との別れは必然的にやってきます。なぜなら、自立した人間と共依存の人間は一緒にいることができないからです。親から卒業して自立するためには、親子関係の中で言えなかったり、あきらめたりして封印してきた自分の感情を、すべて自分で受け止めることです。というのも、封印した感情は“衝動”となって自分を突き動かしますが、自分に受け止められた感情は落ち着くからです。こうしてすべての感情を受け止めたとき、存在不安も消え自立に向かえるのです。ただ、これはとても苦しく辛い場合がありますので、時にはカウンセラーの力を借りる必要もあるでしょう」
Aさんがイヤだから別れてBさんと付き合うのでは、結局同じことの繰り返しになってしまうと中尾さん。まずは心の自立を目指せば「彼がいないとダメ!」と錯覚するサイクルに陥ることもなくなるし、出会う相手も変わってくるそう。
美紀子さんを笑えないと感じたあなたは、自分を責めたり相手を変えようとするのではなく、まずは自分自身を見つめることから始めてみてはいかが?(久保木りん)
■関連ページ
・モラハラ男と独女の泥沼恋愛(前編) │(後編)
■参考サイト
・中尾相談室









