1940年代頃から米国で流行り始め、日本でもかつてアーケードゲームやバーなどで人気を博したピンボール。金属のボールを左右のフリップで弾くという単純なゲームながら、さまざまな“演出”によって魅力を高めたピンボールに、熱中した記憶のある人も多いだろう。でも、ゲームの主流がビデオゲームに移るとともに人気は衰退、いまではすっかりオブジェ的な扱いになっていることがほとんどだ。

ただ、コンシューマゲーム機やパソコン向けのゲームとしてデジタル化されたピンボールは根強い人気があることから、ピンボールのゲーム性自体は、時代が変わっても楽しめるものなのは間違いない。大きな筐体のピンボールが徐々に姿を消しても、ピンボールというゲームは形を変えながら、これからも愛されていきそうだ。

そうした中、YouTubeに「HyperPin Pinball Frontend」と名付けられた動画が公開され、米国のソーシャルブックマークなどで話題を呼んでいる。この動画に映し出されているピンボールは、50インチ近くはあると思われるディスプレイを縦向きに傾斜を付けて設置し、ピンボールの筐体に見立てたもの。メインディスプレイの先端(頭の部分)には、ピンボール筐体の得点板に見立てたもう一つのディスプレイ(20インチ程度?)が設置されており、さながら本物のピンボール筐体のようだ。そしてディスプレイに映されているのは、パソコン向けのピンボールゲーム。1つの筐体で、いろいろなピンボールを切り替えながら楽しむことができるというわけだ。

このアイデアに、ソーシャルブックマークのコメント欄などには「これはスゴイ」「未来のピンボールだ」「いますぐ欲しい」といった賞賛のコメントがズラリ。「本物のピンボールの面白さには遠く及ばない」などの冷静な意見もあるが、“演出”を豊かにする振動機能や、本物に近づけるためのフリッパーボタン、ピンボールの技のひとつ“揺らし”を再現するためのモーションコントロールセンサーといった、現在すでにある技術を組み合わせることで、より魅力的な「未来のピンボール」にできるとのアイデアも寄せられている。また、3D技術をうまく組み合わせれば、視覚的にも面白い“飛び出すピンボール”ができるのではないかと、夢を膨らませている声もある。

古典的なゲームに新たな魅力を吹き込み、再生するのもデジタルの力。ピンボールの話題で盛り上がるのはいかにも米国的だが、いずれ新たな形のピンボールがブームとなる時が来るかもしれない。