今夏公開、映画『サマーウォーズ』。神木隆之介が主役に抜擢。

今年の夏に公開が予定されているアニメ映画『サマーウォーズ』。この映画の主役に神木隆之介さんが選ばれた。その他のキャストはまだ決まっていないようである。演技派として定評のある神木さんだが、今回、声だけでどんな表情を見せてくれるだろうか。

　『サマーウォーズ』は、『時をかける少女』で一躍有名となったアニメーション監督の細田守氏の最新作である。『時をかける少女』は、口コミにより人気が出始め、長期にわたって公開された。国内だけではなく海外の映画賞も受賞した。今回の『サマーウォーズ』は『時をかける少女』のスタッフが再結集したこともあり、各国の映画賞受賞も期待されている。

　今回神木さんが演じるのは17歳の高校生、小磯健二である。彼は、数学において天才的な頭脳を持っているのだが、消極的な性格のため、人付き合いも苦手である。ストーリーは、主人公の小磯健二が、夏休みに憧れの先輩、夏希に頼まれ彼女の田舎である長野県でアルバイトをすることになる。そのアルバイトとは、夏希の婚約者のフリをするというものだった。夏希の田舎は曾祖母の栄が一家の大黒柱を務めている。栄は、室町時代から続く戦国一家、陣内家の当主なのである。その栄の誕生日のお祝いに27人もの親戚が集まった。

　健二は栄のためと半ば強引に頼まれ、夏希の婚約者のフリをしながら、数日間滞在することになってしまう。そんな彼の携帯に謎のメールが届く。そのメールの中身は、謎の数字が連なったものだった。そのメールの解読は、数学好きの健二を夢中にさせた。しかし、翌朝、世界は変わってしまっていた。健二を名乗る何者かによって、世界は混乱の中にいた。栄を中心として、健二と夏希、陣内家の人々が世界の危機を救う！？

　今回主人公を演じる神木さんは、俳優としてはもちろん、声優としても『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『ドラえもん　のび太の恐竜2006』、『ピアノの森』など数多くの作品に出演している。今回の作品への大抜擢も、これらの作品での演技が認められてのことだろう。声だけで演じるのはとても難しいことだと思うが、今回の映画での神木さんの演技に注目したい。俳優の時とはまた違った魅力を見せてくれることだろう。映画の公開が待ち遠しい。
（編集部：MAKI）