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「何とかなるだろうと直感した」、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭復活の立役者、澤田直矢氏(上)

2009年03月04日18時01分 / 提供:PJ

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「何とかなるだろうと直感した」、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭復活の立役者、澤田直矢氏(上)
インタビューに応じる澤田直矢フェスティバルディレクター(2月27日、撮影:重光英一) 写真一覧(4件)
北海道夕張市で2月26日から3月2日まで5日間に渡って開催されていた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。今年の総動員数は1万593人と目標の1万人を超えた。同映画祭は1990年に誕生し、国内有数の映画祭にまで成長したが、夕張市の財政破たんにより、いったん休止。その後、市民映画祭として昨年復活した。

 映画祭復活の立役者となったのが、特定非営利活動法人(NPO法人)ゆうばりファンタの代表理事でもある澤田直矢フェスティバルディレクターだ。澤田氏に映画祭復活の舞台裏と今後の見通しについて話を伺った。

──澤田さんがゆうばり映画祭にかかわるきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

「小学校に入学する前までは夕張にいましたが、ほとんど札幌で育ちました。家業の建設業の二代目を継ぐために夕張に戻ってきましたが、当時は知っている友人もいなくなっており、よそ者状態でした。戻って数年して、ボランティアとして映画祭にかかわるようになり、そこで地域の中の自分の位置がかなり変化しました。

 もともと映画が好きだったこともありますが、祭りという人と人とのコミュニケーションの場が面白くて映画祭にのめり込んでいきました。映画祭で知り合った地域の先輩の方々と勉強させていただいて、現在に至りました」

──映画祭を運営していこうと決意されたのはどうしてでしょうか。

「高校生ぐらいのときに東京国際ファンタスティック映画祭が開始され、すごく行きたいと思っていましたが、大学を卒業して社会人となり、なかなか映画館にも通えなくなり、なおかつ建設業に従事していたため、仕事も一生懸命にやりました。映画から遠くなっていたところ、たまたまボランティアスタッフにならないかという話があったため、映画祭にかかわるようになりました。映画好きが高じて映画祭にかかわったという側面よりも外からの声の影響の方が大きかったです。

 映画祭を運営することと映画を見ることとは本質的に違うことなので、映画好きイコール映画製作者になったりもしないし、ましてや映画祭の組織運営をしようという人なんてあまりいないのではないでしょうか」

──夕張市の財政破たんによって映画祭の中止が決定されてから、NPOを立ち上げて映画祭を市民の手で復活させようと思われたのはなぜでしょうか。

「市が映画祭を主催していたころも自分がボランティア組織を立ち上げたりしていましたが、NPOを作ろうと思ったのは自分からでした。使命感もないわけではありませんでしたが、もしかすると功名心や自己顕示欲のようなものもあったのかもしれません。ただ、当時はそんなことを考えているよりは行動しようと思っていました。あのときにやらないと映画祭が永遠になくなってしまうだろうという直感的なものがありました。

 同様にたぶん何とかなるだろうという直感的なものもあり、その後、大きなメディアがゆうばり映画祭の名前が欲しいとか、冠スポンサーとしてやりたいという話もありました。それは結局実現しませんでしたが、ゆうばり映画祭はある種の広告メディアとして一定の価値があるということに気付きました」

──NPOの立ち上げを決意されたのは夕張市が財政破たんした後ですか。

「NPOの立ち上げを意識したのは夕張市が財政破たんする前の2002年から03年ごろに地方自治体の財政が悪化してきたときでした。いろいろなところでコストカットがされるようになり、そのなかで文化的な事業などが一番はじめに切り捨てられていたため、近いうちに映画祭も立ち行かなくなるという思いがあり、そういう思いを一緒にする人たちがNPOの立ち上げにかかわってくれたと思います」

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 重光 英一

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