ヘベーロをスピリットの判定で下した大沢。待望のWEC初白星を挙げ、その戦績を五分に戻した

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3月1日(日・現地時間)米国テキサス州コープスクリスティのアメリカンバンクセンター・アリーナで開催されたWEC39『Brown vs Garcia』。メインイベントでは、昨年、WECの象徴“米国のKID”ユライア・フェイバーを撃破し、WEC世界フェザー級新王者となったマイク・ブラウンと、高谷裕之、ジェンス・パルバーを連続KOで葬り、挑戦権を勝ち取った“豪腕”レオナルド・ガルシアによる同王座戦が行われた。

テキサスファンの大声援を浴びてオクタゴンに登場したガルシアに対し、容赦ないブーイングが浴びせられたブラウンだったが、試合は開始早々にブラウンの右クロスがガルシアの頭部を捉えると、容赦ないパウンドからバックを奪ってのチョークを経て、最後は肩固めで完勝。大方の予想を裏切る一方的な勝利で王者が初防衛に成功した。

試合後もブーイングを浴びたブラウンだったが、ここでリベンジを求めるユライア・フェイバーがスクリーンに映ると、テキサスのファンは大歓声を挙げた。しかし、この日、次期挑戦者に限りなく近づいたのは、第9試合に登場したジョゼ・アルドだ。

1月のWEC38に続き、驚きの連続参戦となったアルドは、キャリア38戦を誇る無名のベテラン=クリス・ミックルと対戦するも、1R1分39秒、怒涛の攻撃で一蹴。終わってみれば、フェザー級王座挑戦に大デモンストレーションと呼べる一戦となった。

また、今大会には日本から大沢ケンジが出場。ATTのハファエル・ヘベーロとのバンタム級戦が行われ、試合はスプリットの判定で大沢に軍配。これまでWEC1敗1分という戦績ながらも、その試合内容が評価され、継続参戦に至った大沢に待望の白星がマークされた。

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WEC39 Brown vs Garcia 全試合結果


第11試合 WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R
[王者]
○マイク・ブラウン
(米国)
1R1分57秒
肩固め
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[挑戦者]
レオナルド・ガルシア×
(米国)
第10試合 ライト級/5分3R
×バート・パラジェンスキー
(米国)
3R終了
判定
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リカルド・ラモス○
(米国)
第9試合 フェザー級/5分3R
○ジョゼ・アルド
(ブラジル)
1R1分39秒
TKO
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クリス・ミックル×
(米国)
第8試合 ライト級/5分3R
○ロブ・マッカラー
(米国)
3R終了
判定
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マーカス・ヒックス×
(米国)
第7試合 ライト級/5分3R
○ダニー・カスティーリョ
(米国)
3R終了
判定
フィル・カルデラ×
(米国)
第6試合 バンタム級/5分3R
○ダマッシオ・ペイジ
(米国)
1R18秒
TKO
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マルコ・ガルバオ・ロウロ×
(ブラジル)
第5試合 ウェルター級/5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス
(米国)
3R終了
判定
アレックス・セルジュコフ×
(ロシア)
第4試合 バンタム級/5分3R
○大沢ケンジ
(日本)
3R終了
判定
ハファエル・ヘベーロ×
(ブラジル)
第3試合 ライト級/5分3R
○アレックス・カラレキシス
(米国)
1R4分19秒
TKO
グレッグ・マッキンタイア×
(米国)
第2試合 ライト級/5分3R
○ジョン・フランチ
(米国)
3R終了
判定
マイク・バドニク×
(米国)
第1試合 ウェルター級/5分3R
○マイク・ピアス
(米国)
3R3分39秒
TKO
ジャスティン・ハスキンス×
(米国)