1月末にインテルから半年間の期限付きでイングランドのフラムに移籍した元フランス代表MF、オリビエ・ダクール(34)のインタビューが28日付のレキップ紙に掲載された。

 2007年12月に左ヒザの十字靭帯、副側靭帯、半月板を痛め、復帰に1年近くを要したダクール。今シーズンは開幕から完全復活を期したものの、新しくインテルの指揮官におさまったジョセ・モウリーニョ監督の構想から外れ、半年間でわずか1試合(12分間)にしか出場できず、かつて2シーズン半にわたりプレーしたイングランドに活躍の場を求めた。

 ダクールは「これまでのキャリアでもっとも厳しい年だった」とこの1年間を振り返り、モウリーニョ監督に対し「恨みは当然あるよ! 誰もがチャンスを与えられたが、僕には1度もなかった。辛かった」と率直に語った。

 新天地のフラムではまだ3試合、いずれも途中出場で計72分の出番しかないが、それでもホジソン監督の信頼を受けているという手応えがある。

 なおレキップ紙によると、ダクールが“嫌われた”原因として考えられるのは、モウリーニョ監督のチェルシー時代、2004年の出来事にさかのぼる。FC ポルトからモウリーニョ監督を迎えたチェルシーは、当時ダクールが在籍していたASローマとプレシーズンマッチで対戦したが、この試合でダクールのタックルによりロッベン(現レアル・マドリー)の3ヶ月離脱を強いられた。就任早々から計算を狂わされたモウリーニョがいまでもこのことを根にもっているのではないかと推測されている。