相麻いおりさんのブログに「自殺未遂」の書き込みが

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   2ちゃんねらーの中傷で本人が自殺未遂をしたと、妹を名乗る人物がグラビアアイドルのブログに書いて騒ぎになった。ところが、書き込みに不審な点があり、この人物が中傷に怒ってウソをついたことが分かった。なぜそんなことまでしたのか。

「2ちゃんねるから死ねとかブタ」

   グラビアアイドルとしてデビューした相麻(そうま)いおりさん。そのブログに2009年2月26日午前11時30分ごろ、なにやら風雲急を告げるような書き込みがなされた。

   本人の「家族(妹)」だとして、いおりさんの命が危ないというのだ。

「姉は元々精神的に強い方ではなく、やはりこれから頑張ろうとしている姉には2ちゃんねるから死ねとかブタ、オバハン、キモい、ブス等の言葉を浴びせられ、相当ダメージ受けたようで、今朝自殺未遂を起こしてしまいました。現在ICUにて昏睡状態です。いつ目覚めるかわかりません」

   医者からは最悪の事態も覚悟して下さいと言われたという。そして、こう怒りをぶちまけた。

「姉をここまで追い込んだ2ちゃんのクズが許せません!!全員殺してやりたいくらい!!」

   いおりさんは21日に、東京・秋葉原で行われた初のDVD「禁忌(タブー)」の発売記念イベントを行った。そこで、過激なTバック生着替えなどを披露し、23日には日刊サイゾーのサイトでも紹介されたところ、2ちゃんねるにスレッドが立ち、主にその容姿について相次いで罵声が浴びせられていた。

   これに対し、同スレ内では、いおりさん「本人」を語る書き込みが25日夕から26日朝にかけてあった。スレ内の「本人」は、中傷を非難したあと、「近く、死にます」などと告白。その後、前出のブログエントリーとほぼ同時刻に、「事務所の者」を名乗る人物が「相馬が自殺を計り救急車で運ばれた」と書き込み、「相馬が死んだら嬉しいですか?!」などとねらーを問い詰めた。

   驚いたねらーも多かったらしく、直後には「これは・・・」「またお前らか」、そして、ブログエントリーを見つけて「うわぁ…」と悲鳴が上がった。26日夕には、大阪で28日に行われるイベント中止が明らかにされたことから、さらに波紋が広がった。

相麻いおりさん「泣きました」

   ところが、「本人」や「事務所の者」の書き込みに不審点がいくつかあったことから、ネット上では、相麻いおりさんの「自殺未遂」に疑問符がついた。

   まず、2ちゃんに書き込んだ「本人」と「事務所の者」のIDが同じだったことだ。また、「事務所の者」が家族から連絡があったと離れた場所にいることを示唆しながら、「本人」の携帯電話から書き込んでいたことだ。

   いおりさんは、「自殺未遂」が書き込まれる直前の2009年2月26日朝、ブログ日記に「ネットの蛆の言う事なんて気にしないし、誹謗中傷が出る位当たり前」と書き込んでいた。また、その直後には、アイドルを目指すまでの半生をつづり、「目立つ事は好き」としたうえで、ネット上の募集を見てヌードモデルをしたことを告白していた。日記はここで、「次へ続く」のままになっている。

   そんなアイドルが自殺しようとするのか。2ちゃんでは、いおりさんの安否を心配する声が相次いだものの、不自然な点がいくつもあることから、「自作自演」説も持ち上がった。

   そして、結局は、「自殺未遂」はなかったようだ。いおりさんのDVDを制作したファミリーズの担当者は、J-CASTニュースの取材に対し、こう説明する。

「2ちゃんねるで叩かれてストレスがたまっているのを妹が見て、『お姉ちゃん、やばくなる』と2ちゃんねるに抗議するため書いたと聞いています」

   ブログのエントリーそのものは、すでに削除し、コメント欄も閉鎖した。いおりさんの自作自演説や話題作りについては、「ないと思います」と否定している。

   もっとも、いおりさんも、2ちゃんでの心ない中傷に傷ついているようだ。25日の日記では、「☆2ちゃんねる☆」のタイトルで、相次ぐ書き込みに対し、「凄いですね 避難ゴーゴーです… アハハ」と書き込んでいた。また、26日朝には、励ましの声に感謝しながらも、「2ちゃんを見てると、そう言って応援して下さってる方の存在を全否定されてるようで、悲しくなります。泣きたくなります。というか、泣きました」とつづっている。

   ファミリーズの担当者によると、いおりさんは中傷騒ぎで体調を壊し、食事もほとんどのどを通らない状態だという。

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