男性恐怖症の崖っぷち犬

崖下まで24メートルというところで、犬が遭難してしまいました。

丸二晩もそこから逃れられず、救助隊員が助けようとするのですが、なんとこの犬は男性恐怖症だったのです。

フォックスという名前のコリー・ハスキー犬を、何とか助けようと巻き上げ機でつり下げられた救助隊員が手を差し伸べるのですが、そのたびにひどく吠えたりうなったりを繰り返して後ろに下がってしまい、ちっとも降りて来る気配がありません。

それもそのはず、飼い主によるとフォックスは男性が大嫌いで、とても怖がるというのです。

このままでは(らち)が明かないため、動物愛護団体の女性スタッフが呼び出されました。

そこでようやく救出が可能となり、ケガもなく無事に家に帰ることができたそうですが、なんとも筋金入りの男嫌いのようです。

キツネを追いかけるのが好きなことからこの名前がついたそうですが、いつものように追いかけていたら崖から落ちてしまったそうです。

男性の救助隊が何度も助けに近寄るのですが、犬は救助隊の助けを拒否し、また救助隊員のほうも噛まれるのを恐れて、強引な救助は断念する運びとなったのです。

それから48時間経って呼び出されたのは31歳の女性で、彼女が犬用ビスケットを持って下りていくとフォックスはすぐに彼女の腕に飛び込み、顔をなめ始めたそうです。

助け出した女性は「初めて性別を理由に呼び出された」と伝えています。

それにしても女好きの崖っぷち犬がいたものです。

誰ですか?「その手があったか」と思わずつぶやいている不届き者は。

でも実際のところ、これが犬じゃなくて人間の男性だったら、問答無用で引きずり落とされている気がするのですが…。

Nothing To Do With Arbroath: Dog with a phobia of men left strandedより

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