萌え★スナック配信のパラレルワールドを楽しむ新感覚ギャルゲー『CreamPuff』シリーズに迫る!

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昨年12月15日から萌え★スナックにて配信を開始したCreamPuff番外編第三弾『CreamPuff AnotherTale Yui』。爆発的な人気とはなっていないものの、本編『CreamPuff』が2008年末より韓国版としてリリースされるなどじわじわと注目を浴びている期待のシリーズである。今回は、『CreamPuff』シリーズの生みの親、株式会社S−NEOに直撃取材を試みた。





『CreamPuff』シリーズを制作・配信している株式会社S−NEOは、株式会社ヒューマンの開発チームとしてスタートし、その後フリーランスのクリエイターグループとして独立をしたという、いわばその道のエキスパート。独立後、自社ブランドの柱となるタイトルが必要だろうとそれまで行ってきたギャルゲージャンルに視点をあて、当時のディレクターがメイド喫茶にハマっていたというきっかけから自然に生まれたのが『CreamPuff』だという。シリーズの特徴としては、『CreamPuff』という冠を有しながらも毎回シナリオ・キャラクターデザインクリエイターのキャスティングが変更され、パラレルワールド的に展開をするというところ。何故そのような展開を試みたのだろう。代表取締役である嶺井暁氏にお話を伺った。

「この『CreamPuff』シリーズを作る際に、社内のスタッフだけではなく社外のクリエイターさんと一緒になって作りたいという気持ちがありました。話としてのベースをこちらで用意し、その先は社外のクリエイターさんと一緒になって世界を広げていく。一作目が出来た頃からそれ以降のシリーズではシナリオやキャラクターデザインのキャスティングを変更しようと考えていたんです。同じキャラクターや世界観でシリーズ化することの魅力というのも当然ありますが、逆に、毎回異なるキャラクターと世界観で展開することで、ゲームとしてのマンネリを払拭し、ユーザーに新しい刺激を与えることができるのではないかと。また、そういう部分が『CreamPuff』シリーズの魅力だと受け止めていただけると嬉しいですね。」


なるほど。確かに、何作も同じ世界観やキャラクターデザインで展開しているシリーズは安定感があるが、目当たらしさというのはゲームシステムやインターフェースの部分にしか感じられないというものも多い。記者も当初『CreamPuff』シリーズを目にしたとき、作品ごとに異なるキャラクターデザインに一瞬戸惑ったが、同時にどう異なるのだろうかと興味が沸いた。


ちなみに、現在は萌え系やお姉さん系・かわいい系のキャラクターが登場している『CreamPuff』シリーズだが、極端な話として劇画調のキャラクターでも内容とのギャップが面白いかもしれない、というのは前出嶺井氏の談(あくまで個人的に、ということであった)。劇画キャラによるCreamPuff・・・。ギャグ漫画やネタものでは目にしたことはあっても商用のゲームコンテンツでは目にしたことがないだけに、それはそれで面白いかもしれない。また、こういったシリーズものではそれぞれに話の関連性があったりという縛りが必ずあるものだが、『CreamPuff』シリーズについてはそれが無いのだとか。シナリオ・キャラクターを担当するクリエイターさんには「(『CreamPuff』というキーワードはあるが)話の内容に関連性を持たせなくてもいい」「キャラクターの制服なども自由にデザインして欲しい」ということを伝え、毎回新たな『CreamPuff』ワールドが創出されるのだという。

第三弾となる『CreamPuff AnotherTale Yui』では、温かみがあってかわいらしいキャラクターが特徴のなぐも。氏をキャラクターデザインに、シナリオは『D.C.II 〜ダ・カーポII〜シリーズ』などを手がけた雨野智晴氏を起用したという。
「毎回、シナリオ・キャラクターのクリエイターさんは、WEBサイトや作品などを拝見してディレクターが連絡を取らせていただくのですが、皆さんやはりお忙しく、コンタクトを取らせていただいたときには調整がつかなかったりすることも多いので、今回もあまり期待していなかったんです。ですから、今回もディレクターからコンタクトを取ったと報告を受け、その後お引き受けいただけるという報告を受けたときは嬉しかったですね。」
『CreamPuff AnotherTale Yui』では、男性がメイド喫茶『CreamPuff』にて執事としてアルバイトをするというストーリーになっているということだが、シナリオを担当した雨野智晴氏は、ギャルゲージャンルに興味がないという人や女性にも楽しんでもらえるようなシナリオ作りを意識したのだとか。今季のテレビでは、イケメンを集めた執事ドラマがスタートしていることもあり、注目を浴びそうな内容だ。当初はdocomoのみで配信されていた同タイトルだが、今月(2月)からスタートしたau版の配信で更に多くのユーザーが虜になることは間違いないだろう。



本編配信以降、着々とシリーズを提供している株式会社S−NEOだが、この『CreamPuff』シリーズは幸運な作品だと語る。何よりも嬉しい誤算は、やはり本編の海外進出だろう。元々、そこまで考えたこともなかったそうで、今回の海外進出については
「韓国語も分からないしどういったキャリアがあるのか分からなかったが、幸い先方が日本語で対応してくださってここまで至ることが出来ました。自分たちだけでは、海外へ進出するということは出来ることではなかったので、今回のことはそれだけでも幸運なことだと思っています。私たちが出来ることはほんの一部分だけですから、そこから拡げていくために色々なお力をいただけるのは、とても嬉しいです。」

2008年春に、アプリゲット(クリエイターが携帯ゲームを投稿するサイト)で『CreamPuff』をみた韓国企業からオファーがあり第一作目の配信にいたったというが、国内版と異なるのはゲーム内にミニゲームを盛り込んでいる部分だという。国内の携帯では容量的な問題もあって、基本のゲームの中にミニゲームを盛り込むというのは難しいというので、一味違う『CreamPuff』を楽しみたい方には韓国で楽しんでいただくほかなさそうなのが残念だ。

元々アニメーターの仕事を手がけ、自社サイトのイベントグラフィックやキャラクターバナー・ゲーム内のイベントグラフィックなども描いているという嶺井氏。今後も自社のゲームを通して様々なクリエイターと関わることにも積極的だ。
「萌え★スナック配信の『CreamPuff』シリーズは、今後も続けていきたいと考えているので色々な方と関わっていきたいですね。多くの人が関わるとどうしても作品としてブレが出ますが、それが『CreamPuff』シリーズの一つの個性です。また、会社としても一緒に関わってくれるクリエイターさんを常時募集しており、様々なクリエイターさんと新しいものを創っていければと考えています。今のライバルは企業より個人ですね。」

株式会社S−NEOでは現在、嶺井氏がアニメーター時代にお世話になった会社の社長さんにキャラクターデザインを依頼したり、社外のクリエイターさんのアプローチから2〜3本ほどギャルゲーの新作を製作中だったりと、温めている企画や進行している企画がかなりあるのだとか。また、嶺井氏自身が若い頃にはお金がなかったということも踏まえ、ユーザーの懐具合に配慮した無料の携帯ゲーム配信も今後へ向けて検討しているというから、プレイしたくても懐具合が気になって・・というユーザーは期待して待っていてほしい。

今後、益々注目を浴びそうな株式会社S−NEOの代表作として配信されている『CreamPuff』シリーズは、萌えとはうたっているものの昨今のギャルゲーテイストを大きく打ち出している内容ではない。恋人になれるかも・・というような期待を残してストーリーエンドとなるので、恋人同士になってその先を期待するユーザーには物足りなかったりもどかしいかもしれないが、逆にそのもどかしさが今の時代新鮮で、多くのユーザーが安心して楽しめるのではないだろうか。男性だけでなく女性も楽しめる新分野のギャルゲーとして、『CreamPuff』シリーズを、バレンタインキャンペーン実施中のこの機会に是非プレイしてみて欲しい。
(編集部:北島要子)

【参照】
株式会社S-NEO
萌え★スナック
CreamPuff AnotherTale Yui

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