マンチェスター･ユナイテッドでプレーした経験があり、現在はビジャレアルに所属するイタリア代表FWジュゼッペ･ロッシ（22）が、“ガゼッタ･デッロ･スポルト”紙のインタビューに応じ、24日に欧州CL決勝トーナメント1回戦マンチェスター･ユナイテッド戦を控えるインテルにエールを送った。

――ビッククラブへ移籍する準備は整っているか？

「将来は未定であり、今はビジャレアルでのプレーに専念するつもりだ」

――では、セリエAに復帰する可能性も否定しない。

「可能性がゼロということは存在しないと学んだよ。しかし、可能性は低いと思う。ビジャレアルと長期契約を結んでおり、2009年の目標もたてたからね。欧州CLで勝ち進み、イタリア代表の招集に備えたい」

――ユベントスを始めとする複数のビッククラブが熱視線を送っている。光栄か迷惑か？

「もちろん光栄だ。ユベントスのクラウディオ･ラニエリ監督はパルマ時代の師匠でもあるしね。彼からは戦術面を学んだ」

――他国の指導はイタリアとは異なる？

「そうだね。かなり違う。セリエAでは戦術を重点的に学んだが、イングランドではアグレッシブなプレーを学んだ。スペインではプレーの精度を上げることに努めており、経験を積むことで成長することができる」

――チームメートの中で、セリエAでも活躍できそうな選手は？

「誰もが知っているがマルコス･セナだね。08ユーロでセスク･ファブレガスが大活躍だったことを否定する気はないが、サンティ・カソルラにも注目するべきだ」

――欧州CLの優勝候補は？

「バルセロナだ。彼らとの対戦ではボールが消える。一瞬でも隙を与えれば、散々な結果が待ち受けている。グアルディオラ監督率いるバルセロナは、欧州一だと思う」

――マンチェスター・ユナイテッド以上だと？

「そう思うよ。マンチェスターは上手いが、バルセロナほどの怖さはない。今季我々は2度（欧州CLグループリーグ）に渡ってマンチェスターに負けることはなかった。インテルにも可能性はあるはずだ」

――イタリア最強はインテルか？

「数字が全てを物語っている。モウリーニョ監督はチームの結束と実力を上げた。プレー内容が悪い試合でも、勝ち方も心得ている」

――代表に話を移そう。ブラジルと戦った感想は？

「試合内容には満足していないが、自分の仕掛けには満足している。スタートで躓いた。疲れが残っていた。もちろん条件はブラジルの選手も同じだったが、リズムの低さをテクニックで補っていた」

――最もプレーしやすいポジションは？

「2列目だが、監督の要求に応じ、全てのフォワードとも合わせるつもりだ。もしリッピがアマウリを招集するならば、彼にも対応する」

――あなたのことをエゴイストだという人もいるが？

「エゴイスト？それはないよ。ただ、全てのコメントを受け入れる。批判されることは嫌いじゃない。彼らが間違っていたことを証明することができるからね。何でも挑戦だよ。挑戦することは大好きだ」