沖縄県の県立高校の生徒が酒盛りしている様子をうつした写真が、仲間で利用していたホームページに掲載されていた。ただ、該当のページを見るにはパスワードが必要だったという。なぜ、ばれてしまったのだろうか。

ビールやチューハイ、学校名が入ったジャージ姿を掲載

   写真は、沖縄県立A高校の女子サッカー部員が部員内で利用していたホームページに掲載されていた。同校の教頭によれば、1年生部員12人が08年12月26日夜、食事会を開催した。その際に購入し、飲酒していたビールやチューハイが写真に写り込んでいたのだ。なお、ホームページでは部員間の情報交換が行われていた。アドレスがわかれば誰でも閲覧できたが、該当の写真を見るにはパスワードが必要だったという。

   J-CASTニュースが入手した写真は3枚。たしかに、アルコール飲料が手に取られており、部員はリラックスした雰囲気だった。また、同校の学校名が入ったジャージ姿もあった。今回の件で部員たちは停学処分、女子サッカー部は活動を自粛中で、事実上の休部となっている。

   この騒動を最初に報じたのは沖縄タイムス。前出の教頭によると、この件に関しては沖縄タイムスへ報道依頼、いわゆるタレコミがあったのだという。

   同校では、「これまで飲酒の例はなかったため、徹底した指導はあまりしていなかった。事実がわかった後には全校集会を開いた。卒業式を控えていることもあり、指導の強化に取り組んでいる」と話している。

パスワードが利用者以外に漏れた??

   部員という限られた範囲しか閲覧しないホームページで、しかもパスワードもかかっていた。にもかかわらず、なぜ発覚してしまったのか。事実は定かではないが、1つ目の可能性は外部の者がなんらかの形でパスワードを入手してしまったケースだ。

   2つ目の可能性は、パスワードが利用者以外に漏れた可能性。インターネットセキュリティに詳しいある関係者は、こちらが有力なのでは、と見る。

「パスワードはふつう外部からは閲覧できないものだ。だから、今回の場合、パスワードが内部から漏れた可能性がある。ホームページの利用者が第三者に、うっかりパスワードを漏らしたのかもしれない」

   これまでにも、身内だけが知っている情報が流出するケースはあった。J-CASTニュースが07年7月に報じた「SM宴会写真が流出 福島県立医大で騒動」のケースでは、写真のファイル名が単純でURLが推測されやすいものだった。

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