ジェノアのサポーターがフィオレンティーナのチームバスにひかれるという凄惨な事故が、15日のセリエA第24節ジェノア対フィオレンティーナ戦後に起こった。被害にあったのはガブリエレ・アマートさん37歳。脚、骨盤、胸骨そして肋骨を骨折する重傷を負った。

ジェノバの警察署長を務めるサルバドーレ・プレゼンティ氏は「被害男性は、審判の判定に抗議するジェノア・サポーターのグループの1人だった。フィオレンティーナのチームバスが、スタジアムを出ようとした時、ジェノアサポーターの怒りは、フィオレンティーナの選手達に向けられた。サポーターは一斉に、フィオレンティーナのチームバスに詰め寄った。被害にあった男性は、体の一部がチームバスに接触し、後部車輪下に倒れた。バスのドライバーはサポーターが倒れたことに気付かなかったようだ」と事故当時の状況を説明した。

試合は3点をリードされたフィオレンティーナが、後半15分からロスタイムまでに、FWアドリアン・ムトゥ(30)が一気に3得点を挙げて3−3ドローに持ち込むという劇的な展開だった。