元来、テレビゲームといえば、昔は親が「ピコピコ」と表現していたように、平面な世界を何やら記号めいたものが電子音をバックに動くものだった。
今のように綺麗なグラフィックでなくても、ユーザーはボタンを押した反応が画面内にある事を純粋に楽しんでいた。
今、ゲームに求められているのはまさにその「動かす楽しさ」ではないだろうか?

プレイステーションやセガサターンといったCD−ROMマシンが主流になり、メーカーはシナリオ上の主要な演出にCGムービーを使うようになった。
CGムービーは容量こそ必要なものの、性能に左右されない美しいムービーで各場面を演出できる。
当時はそれが珍しい事もあり、多くのゲームファンが虜にされた結果、メーカーもムービーを多用するようになった。
特に人気ジャンルであるRPG(ロールプレイングゲーム)はストーリーを演出する上で、ムービーを使わない方が珍しいとさえ言えただろう。
そういったソフトが出続けた結果、ユーザーはCGムービーの演出を見慣れてしまい、様々な場面を「見せられる」事よりも、自分で「動かす」楽しさを求めるようになった。
言ってしまえばこれまでのムービー多用ゲームが、映画と同じく客観的にその場面を見せられているのに対し、「動かせる」という事はユーザー自身が主人公となれるわけである。
こちらが操作した事によって画面内になんらかの反応がある。
これはファミコン世代と呼ばれる人達が、かつてゲーム機に魅力を感じた部分でもあり、テレビゲームの基本でもある。
それがいつしか忘れられていたのかもしれない。

ゲーム機の性能が上がっているからこそ、その性能やシリーズ作品の上にあぐらをかくのではなく、それを作る側のアイディアが求められているのではないだろうか。
せっかくの高性能機もそれを活かせるアイディアがなければ意味がないのである。

(編集部:林 裕之)

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