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舩越園子の生ゴルUSA09

2009年02月09日21時03分 / 提供:生ゴルUSA

生ゴルUSARSSファイル
舩越園子の生ゴルUSA09
Photo / Nozomu Nakajima 優勝したニック・ワトニー 写真一覧(2件)

彼の名は「リョウ?」「リオ?」「ライオ?」

米男子ツアーのビュイック招待は、ニック・ワトニーが通算2勝目を挙げて幕を閉じた。トーリーパインズが舞台のこの大会、例年ならタイガー・ウッズの出場で盛り上がりを見せるのだが、今年はタイガーの姿がなく、おまけに昨年この地で開催された全米オープンでタイガーと熱いプレーオフを戦ったロッコ・メディエイトも今年は故障で欠場。2人の再会とあの熱気をもう1度と願っていた地元ファンにとっては、今年のビュイック招待は淋しいものとなった。

一方、米メディアたちは、なかなかのご多忙ぶり。彼らが何に忙しかったかと言えば、実は石川遼の米ツアーデビュー戦となるノーザントラスト開催までに石川に関する情報収集をしなければ、ということで妙に忙しかったのだ。ついでに、米メディアのご多忙ぶりの余波は、この私に押し寄せてきた。1日だけで5人ぐらいのアメリカ人記者が私のところにやってきて、石川のことをあれこれ聞いてきた。

予想していた通り、彼らの「リョウ」の発音は、かなり怪しい。「リオ・イシカワは日本のスポーツ選手の中では何番目ぐらいの人気なの?」と尋ねられたかと思うと、次なる記者は「彼の名前は、リオだよね?あれっ?ライオ?」。

「Ryo」が「リョウ」にならず「リオ」になるであろうことは予想していたけれど、まさか「ライオ」まで飛び出すとは想定外で思わず苦笑。が、とにかく米メディアは、17歳の高校生が日本のスーパースターと化した背景には、何かよほど特殊な秘密があるに違いないと考え、「それは何なんだ?」と聞いてくる。しかし、困ったことに、ズバリ「これです」と言える答えがなかなか見つからない。「最年少で……」「サービス精神も旺盛で……」「とっても前向きで……」「子供なのに大人顔負けのしっかりしたスピーチで……」等々、思いつくままに列挙していっても、彼らはまるで納得せず、「そんなの当たり前って感じだよねえ」となってしまう。

唯一、彼らが「へえ〜!」と反応したのは、石川のドライバー一筋の攻め方。しかし、いろいろ説明していくと、最後には彼らは「でも、それは日本での話でしょ?まさか、このアメリカのコースでも、ドライバー一筋でプレーするってわけじゃないだろう?」となる。そう、やっぱり、そこがポイントだ。果たして、石川はアメリカでもドライバー一筋ゴルフを貫くのか。それとも、クラブをあれこれ持ち替えてティショットを放つのか。

ノーザントラストのメディア申請の人数は、すでに350名を超えている。その内訳までは明かしてもらえなかったのだが、例年なら米メディアはせいぜい50名前後しかおらず、今年は「リオを見よう」ということで仮に100名に倍増したとしても、残る250名は日本メディアということになる。そんなメディア・クラウドの中で石川のデビューとプレーぶりを初めて眺める米メディアたちは、石川が日本のスーパースターと化した理由を「何」と結論づけるのか。「発見!ライオの秘密」なんて見出しが躍る日が、今から待ち遠しい。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)

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