さまざまな問題で揺れている大相撲、その一端を担っているのが横綱朝青龍問題だ。モンゴルでチャリティー・サッカーに出場していた「仮病疑惑」に始まり、引退をかけて臨んだ初場所は優勝時にガッツポーズをしたことが問題視されている。

こうした中で、産経新聞が読者の意見を募ったところ、土俵上のガッツポーズに「横綱としての品格を欠く」という声が過半数を占めた。また、勝負が決まった後にもさらに手を加える「ダメ押し」や相手をにらみつける行為を「慎むべき」とする意見も6割を超えたが、「実像以上に悪役に仕立てられている」と同情する声も約6割にのぼっている。

これは同紙が1月23日付の紙面で読者の意見を募集したもので、2月3日までに4264人(男性3456人、女性808人)の回答が寄せられた。「土俵上でのガッツポーズは横綱として品格を欠くと思いますか」との質問に、55%が「YES」と回答。読者も連日報道されているマスコミの論調と同じ考えを持っているようだ。また、以前から問題視されていた「“ダメ押し”や相手をにらみつける行為は慎むべきですか」の質問にも、64%が「YES」と答えている。

寄せられた意見でも「剣道でガッツポーズをしたら一本は取り消しになる。同じ武道として相撲でも礼儀を重んじるべきだ」(男子中学生)、「日本の国技をなめているとしか思えない。相撲協会も親方もふがいない」(女性会社員)など辛らつな意見が多い。大麻問題でロシア人力士3人が解雇されたこともあってか、中には外国人力士全体への批判もあった。

しかし、「朝青龍が実像以上に悪役に仕立てられていると思いますか」については「YES」が59%にのぼり、行き過ぎたバッシングに疑問を抱いている人が多い模様。朝青龍のガッツポーズよりもリンチや大麻問題を重視すべきとする意見のほか、「朝青龍は横綱としての品格を欠いているかもしれないが、今の相撲界を支えている貢献度を認めるべきだ。横審は苦言を呈しすぎ。マスコミも面白おかしくヒール役にしている」(男子大学生)、「横審委員の年齢幅を広げるべきだ。偏りすぎて世の中の空気を読めていない」(男性会社員)など、横綱審議委員会やマスコミに不快感を示す声も寄せられている。